冷えると痛い?冷えと痛みの関係

query_builder 2023/11/04
茨木_鍼灸東洋医学
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最近のギックリ腰(急性腰痛)や、

肩・肘などの関節周りを中心とした

痛みを訴える方が多いように思います。


なぜか?


色々原因はあるのですが…

診ているに、やはり”冷え”に

やられている方が多い印象を受けます。


10月中旬頃から、

朝方や夕方以降の冷え込みが少し強くなり、

やはり同時期くらいからそのような

患者さんが増えたように思います。


現在、11月に入ったばかり。

そして2023年は11月8日に

二十四節気では立冬を迎えます。


暦上では冬に差し掛かるということですね。

もう2024年へのカウントダウンが

始まっているような気がして…

いやぁ、時間が経つのは早い。恐ろしい…笑


さて、そんな時季にも関わらず

今週は朝・夕が冷え込むのに対して

日中の最高気温は夏日を記録しているところも。


ほんまに秋・冬かいな!?

とツッコミを入れたくなるほど

ポカポカしていますよね〜


でも逆に…


こういう時こそ冷えに要注意なのです!

この寒暖差が大きい時ほど

気をつけていただきたく思います。



【寒暖差が不調を招く】

「季節の変わり目に調子が悪い」

「季節の変わり目に体調を崩す」

という方、よくいらっしゃいますよね。


それはなぜなのか?


以前も古典を引用した養生の話でも

このような話をしました。

季節の変わり目に体調不良が多い理由


今回は少し視点を変えてお話しします。


まず、そう訴える方々の季節の変わり目というのは

今の時季が、そうなのだと思います。

もしくは春先…も多いですね。


俗にいう、この季節の変わり目というものは

先ほどから何度も申していますように

寒暖差が大きいのが一つ特徴かと思います。


寒暖差が大きいとどうなるのか?


まず、現在は暦では先ほども言いましたが

冬へ向かっている途中です。


つまり、より陰へと向かっております。

自然界の移り変わりに応じて、

人体も少しづつですが

陰の方へと傾いていきます。


夏は陽の季節であり発汗して

余分な熱を漏らすため毛穴が開いて

発汗しやすいようになっておりましたが、

冬は寒さに備えて気を蔵する季節であり、

(蓄えるということ、

動物が冬眠するのもそうです)

むやみに気血を漏らしては

元気を損ねてしまいかねません。


このことから人体は毛穴が締まって、

発汗しにくくなるのです。



ところが…!



今のように日中が暑い状況ですと、

まだ毛穴は締まりきらず、

発汗作用がまだ働き続けます。


その状態で、

朝や晩の寒さに晒されてしまうと

いわゆる『寒邪(かんじゃ)』という外部の邪気、

つまり”冷え”にやられてしまうのです。


多くの場合は百病の長と言われ、

よく動く性質(遊走性)のある

風邪(ふうじゃ)』をかねて、

『風寒邪』という形で

侵襲されることが多いのですが…


これらの邪気が人体に入り込み、

遊走性の風邪に乗せられて寒邪が関節や

気の虚している(弱っている)ところなどに

張り付いてしまうことで、寒邪の特徴である

凝縮性、収斂性により強い痛みが発生するのです。


人体に寒邪(冷え)が存在しているが故に、

気温が低い状態だと外部の寒邪に反応して

痛みが増幅するわけですね。


特に外的負荷がかかったわけでもないのに

急に痛みが出現した人で、

朝や晩に特に痛む、朝イチが痛くて動きづらい

などはこのメカニズムで

痛めてしまっている可能性があります。


この場合、

関節などには特に炎症が起こっているだとか

損傷してしまっているだとか、

画像所見では見つからず、

もちろん…画像所見では

冷えなんて見えるはずもないので(笑)

「神経が〜」や「関節がずれて〜」と

言われることになるわけですね。


だったら何故、急に起こったんや!?

と、私なら思いますが。。。

いかがでしょうか(笑)


根本的な解決に至っていないと思うのですが…。



【カゼ、インフルエンザ、コロナウイルスも!?】

今回は痛みを中心としたお話しでしたが、


このメカニズムで字の如く、

カゼを引いてしまうこともあります。

それが今、あらゆるカゼ症状、

インフルエンザやコロナウイルスなどが

増えてきている一因でもあると思っています。


このような根本原因がわかっていれば、

鍼灸でもこういった症状に対しても

アプローチできるわけです。


「カゼも治るの!?」

「インフル(コロナ)も良くなるの!?」

と、驚かれることも多いですが

症状の出方、人体の反応の仕方が違うだけで

根本の原因が同じなので、対応可能です。

症状に合わせて、体質に合わせて

臨機応変に処置は変わりますがね。


むしろ、体調が少しでも怪しいと思ったら

もう早めにきてください。笑

(医療機関に先に行かれた場合は

どのような診断を受けたか教えてください)


極力他の患者さんと

時間をずらしてお越しいただきますし、

縁庵はベッドブースが半個室でもあるので

安心してお越しいただけますm(_ _)m



次回は…

それらの風寒邪から自分でできる予防策、

その意義について綴っていきたいと思います。



ではでは~。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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