月経痛・生理痛を東洋医学で考える

query_builder 2023/11/28
茨木_鍼灸東洋医学
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前回は月経痛に鍼灸が有効であり、

鍼灸 縁庵では鍼一本で良くなっている

人たちがいる旨を綴りました。


月経痛・生理痛と鍼灸の可能性 〜鍼一本で〜


そもそも月経痛とは

ある程度軽いもの、

少し気になる程度のものならば

正常な範囲と認識されますが…


特別な原因がないが月経痛の症状が重たい場合

(痛みで寝込む、動けない、失神するなど)には

なにかしら異常あり、とします。


では、そもそも

東洋医学では月経痛および生理痛は

どのように考えるのか?


ということを今回は綴っていこうと思います。



【昔から注視されている婦人科症状】

今の西洋医学では「婦人科」というものがあります。

あるいは「産婦人科」。

しかし「男性科」や「紳士科」

というものはありませんよね。

男性のお悩みは基本的に

泌尿器科になるかと思います。

※男性のお悩みに特化した医院はありますが。


というか、紳士科って…

なんか格好いいですね。。。



それはさておき(笑)




東洋医学でも昔より、

「婦人病」という括りがあり、

その中からさらに…

月経病、帯下病、妊娠病、

産後病、婦人雑病などなど

事細かく分けられています。

さらに、泌尿器の症状も含めると

もっと範囲が膨大になるわけです。


このことからも、

女性の身体は繊細で、

複雑だということが昔から今も

考えられていることがわかりますよね。


その婦人病の中での月経病。

の更に中の『痛経』というものが

月経痛・生理痛にあたります。


例を出していきましょう。


①月経前〜月経1日目〜2日目に

 下腹部が脹って痛む。

 経血は比較的明るい〜暗紅色で、

 時に塊が混じる。

 日にちが経過するとともに楽になる。


②月経前あるいは月経開始前半に

 下腹や腰部に固定性の強い痛みを感じる。

 経血が暗紅色〜黒っぽく、塊が目立ち、

 塊が出ると楽になる。


③月経が始まると体がだるく、

 終わった後はさらにだるい。

 シクシクと不明瞭な痛みが残る。

 経血の色が薄く、艶がない。少量(もしくは多量)。

 

まぁ他にも色々とありますが…

ややこしくなるのでこの辺りで。


この3つだと、①・②に当てはまる人が

比較的多いのではないかと思います。


①のパターンは気の滞り(気滯)が原因、

②は血の滞り(瘀血:オケツ)が原因で

月経痛が生じている、と考えられます。


つまり、邪気による病状と考えられるため

それを散らすような処置である、

瀉法(しゃほう)を行います。

もちろん、気の停滞か、血の停滞かで

使用するツボや手技は変わります。


一方、③は月経が始まると症状が悪化する…

つまり血が出ることにより悪化しているので

正気の弱り(気血の不足)による病状と考えられます。

(この場合は貧血持ちだとか…あり得る話です)

こっちで、散らすような処置をすると…

そりゃ悪化しますよね。

こちらは補法(ほほう)で気血を補う処置をします。


まぁ、これもほんの一部です


大事なのは

「じゃあ、邪気の停滞や正気の不足の原因は何なのか」

ってことです。


その原因を探るためのカウンセリングや、

丁寧な触診によって見極めていくわけです。


ネットで

『生理痛 お灸』とか『生理痛 ツボ』

って調べたら、たくさんヒットすると思います。


が…



ちょっと待ってください!!




先述したように『痛み』といえども

種類も違うし、原因も違うし…

自分で調べた情報を鵜呑みにして

簡単に取り入れてしまうのはNG!


そもそも、お灸で熱を加えることが

悪化の引き金になるパターンもあるんですよ…。


ですので、

しっかりと見極めてから行ってほしいと思います。


当院ではそのあたりをしっかり見極めて、

できそうな方にはセルフケアで

お灸をお願いすることもあります。

その際は、キチンとツボの場所をお伝えし、

幾つ使うとといいのか、まで指導いたします。


ちなみにお灸の物販は行っていませんので…

押し売りなんてことはないです。笑


私は単純に物販が好きじゃないので…

そこはお散歩がてら、

ご自身で薬局にお買いものに行ってください。笑


これも、大事な、養生指導。()


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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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