鍼灸とカゼ症状 〜未然に病を防ぐという考え方〜

query_builder 2022/03/17
茨木_鍼灸東洋医学
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少しずつ春めいてきて、日中はぽかぽか陽気の日も増えてきましたね☀


…が、その一方で最近、施術する中でふと気になったことがあります。


「あれ? カゼ気味の人、多くない?」


本人にはあまり自覚がなくても、

脈・舌・ツボの反応を診ていると 「カゼのサイン」 が

出ていることは少なくありません。

身体は本当に正直です。笑



東洋医学でみる「カゼのサイン」とは?

東洋医学には『傷寒論(しょうかんろん)』という古典があります。

急性の重い感染症(傷寒)と、

カゼ症状に近い比較的軽い感染症(中風)を比較しながら、

病気の成り立ちや治療の考え方がまとめられた書物です。


そのなかに、こんな一文があります。


太陽病為、脈浮、頭項強痛、悪寒


ざっくり噛み砕くと…


脈が浮いて(表面にふわっと出ている)

頭〜首すじがこわばって痛み、

ゾクゾクっと悪寒がする


これが、いわゆる

”カゼの初期症状(太陽病)”だよ、

という話です。



【風邪(ふうじゃ)と「カゼ」はちょっと違う?】

東洋医学では、カゼは 風邪(ふうじゃ)寒邪(かんじゃ)にあたって起こるものと考えます。


ここでいう風邪(ふうじゃ)は

「邪気(じゃき)」の一種で、上から、特にうしろ側から侵入しやすい性質を持つとされています。


  • 首すじがゾクッとする
  • 肩〜うなじがガチガチにこる


などの症状は、風邪+寒邪がセットで入り込んだ結果とみるわけです。


この「カゼの残りカス」のようなものが長引くと、慢性化した肩こりとして残ってしまうこともあります。


【春先は「汗」と「首元」にご用心】

暖かくなってくると、運動していなくても汗をかきやすくなります。


汗をかく

=毛穴が開いて、熱や老廃物を外に逃がしている状態です。


このとき、 汗で濡れたまま・首元を冷やしたままでいると、 風寒の邪(風邪+寒邪)が入り込みやすい状態になってしまいます。


  • 朝晩はまだひんやり
  • 風が強い日も多い。


まさに「油断するとカゼをもらいやすい季節」なんですね…。


【簡単にできるカゼ予防:首元タオル】

患者さんによくおすすめしている、

シンプルだけど侮れないカゼ予防法があります。

それが、首元にタオルを1枚入れておくこと。


タオルを首元に入れておくと、


  • 汗を吸い取ってくれる
  • 外からの風・冷えをガードしてくれる
  • その人自身の体温で、首〜肩周りをじんわり温められる


というメリットがあります。


特に


  • 「なんだかカゼっぽいかも…?」と感じるとき
  • 寝ているあいだ(就寝時)


には、とてもおすすめです。


人は眠っている間、 身体を外から守ってくれている

「衛気(えき)」 の働きが少しお休みするので、

いわば無防備な時間帯になります。


知らないうちに汗をかいて、そのまま冷えてしまう…

というのは、よくあるパターンです。



【こじらせる前に、東洋医学的な早期チェックを】

カゼを「そのうち治るだろう」と放っておいてこじらせてしまうと、その後の体調不良や別の病気につながることもあります。


また、


本人は元気だと思っている

でも、脈・舌・ツボの反応にはハッキリ出ている


という“隠れカゼ”のような状態も、臨床では少なくありません。


そういったときこそ、東洋医学的な検査で早めにサインを見つけ、鍼灸施術で「未病のうちに」手を打っておく

というのが、とても大切になります。


【おわりに】

風でなびくのは、髪の毛だけで十分です。

…と言いたいところですが、私はもうロン毛ではないので、残念ながらなびきません(゚∀゚)ミ


首元・うしろ姿を少しだけ気にかけながら、

この時期を元気に過ごしていきましょう。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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