動悸の原因と種類|東洋医学と鍼灸でのアプローチ
「心臓がドキドキして不安になる」
「脈が飛んだり乱れたりする感覚がある」
「緊張していないのに急に心拍が速くなる」
——動悸は多くの方が一度は経験する症状ですが、頻繁に起こる・長く続く・他の症状も伴うという場合には、体からのサインかもしれません。
動悸の原因は心臓の問題だけではなく、自律神経の乱れ・貧血・甲状腺の異常・ストレスなど多岐にわたります。
原因によって対処法が異なるため、まず「なぜ動悸が起きているのか」を知ることが大切です。
私は茨木市で鍼灸院「縁庵(よすがあん)」を営む鍼灸師の日野一輝です。北辰会方式の東洋医学を専門とし、体質の見立て(弁証)をもとにお一人おひとりに合った施術を行っています。
本記事では、動悸の原因・種類・西洋医学での検査と治療から、東洋医学の視点と鍼灸でのアプローチまでを解説します。
👉 不眠症の原因と対策|東洋医学からのアプローチもあわせてご覧ください。
動悸とはどんな症状
動悸の主な原因と種類
動悸とは、自分の心臓の拍動を不快・異常な感覚として自覚する状態のことです。
「ドキドキする」
「脈が速い・遅い・乱れる」
「心臓が大きく打つ」など、感じ方は様々です。
動悸の原因は大きく「心臓由来」と「心臓以外」に分けられます。
心臓由来の動悸(不整脈など)
期外収縮(上室性・心室性)、発作性上室性頻拍(SVT)、心房細動(AF)、徐脈性不整脈など。
「脈が飛ぶ」「急に速くなって急に止まる」という感覚が特徴的です。
心臓の器質的な疾患(心臓弁膜症・心不全など)が背景にある場合もあります。
心臓以外が原因の動悸
自律神経の乱れ(過緊張・ストレス・睡眠不足)、貧血、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、更年期障害に伴うホルモン変動、カフェイン・アルコールの過剰摂取、脱水、低血糖、薬剤の副作用など。
動悸の中でも特に注意が必要なのが胸痛・失神・強い息切れを伴う場合です。
これらの症状が同時に起きている場合は、早急に医療機関を受診してください。
東洋医学から見た動悸
心と東洋医学の関係
東洋医学では、動悸を「心悸(しんき)」あるいはより重篤なものを「怔忡(せいちゅう)」と呼んで古くから論じてきました。
縁庵では弁証(体質の見立て)によって、主に以下の4つのタイプに分けてアプローチします。
心血虚タイプ
主な症状:疲れたときや夜間に悪化する動悸・不眠・顔色の悪さ・めまい。心を養う血が不足した状態です。
心気虚タイプ
主な症状:少し動いただけで起こる動悸・息切れ・疲れやすさ。
心を動かすエネルギーが不足した状態です。
心腎不交タイプ
主な症状:夜間に強くなる動悸・耳鳴り・のぼせと足の冷えが同時にある。
更年期障害の方に多いタイプです。
痰火擾心タイプ
主な症状:突発的な強い動悸・胸の圧迫感・不安感・イライラ。
ストレスや不規則な生活による状態です。
鍼灸での改善アプローチ
縁庵での鍼灸施術
縁庵では北辰会方式の東洋医学に基づき、脈診・腹診・問診から体質タイプを判断し、そのタイプに合ったツボを選択します。少数鍼(極力1本)で気血の流れを整え、心神の安定と体質改善を目指します。
動悸に関わるツボとして「内関(ないかん)」「神門(しんもん)」「心兪(しんゆ)」「三陰交(さんいんこう)」「太渓(たいけい)」「足三里(あしさんり)」などが代表的ですが、実際の施術では弁証の結果によって選穴は変わります。
「病院で検査を受けて異常なしだったが動悸が続く」
「睡眠の質が悪く、夜間に胸がドキドキする」
「更年期以降から動悸が気になり始めた」
——そのようなお悩みは、体質の見立てから始める東洋医学的アプローチが効果を発揮しやすい状態です。
まずはお気軽にご相談ください。
まとめ:養生と日常ケア
動悸の原因は多岐にわたる
不整脈・自律神経の乱れ・貧血・甲状腺異常・ストレスなどが主な原因です。
胸痛・失神・強い息切れを伴う場合は早急に医療機関へ。
「検査で異常なし」の機能性動悸には東洋医学的アプローチが力を発揮します。
東洋医学では体質タイプで対応
- 心血虚(疲れ・不眠)
- 心気虚(息切れ・倦怠感)
- 心腎不交(夜間動悸・のぼせと冷え)
- 痰火擾心(突発的動悸・不安・胸の圧迫感)
の4タイプに分けてアプローチします。
日常でできる養生
カフェイン・アルコールを控えめに、規則正しい睡眠リズム、深呼吸や軽いストレッチで自律神経を整える、食事は腹八分目で脾(消化器)に負担をかけない。
「心」を整えるには、思い悩みすぎない・怒りを溜めない生活習慣も大切です。
「一緒に相談しながら、丁寧に整えていきましょう」
——どうかひとりで抱え込まず、体の声に耳を傾けてみてください。
動悸・不眠・不安感でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
体質の見立てから、ご自身に合ったアプローチをご提案します。
参考文献
1) 張仲景 著『金匱要略・驚悸吐衄下血胸満瘀血病篇』(約3世紀)— 驚悸・怔忡の治法に関する記述.
2) 朱丹溪 著『丹溪心法』(1347年)— 心悸・怔忡の弁証論治に関する記述.
3) 張伯臾 主編『中医内科学』上海科学技術出版社, 1988年 — 心悸の弁証分型の理論的根拠.
4) 日本不整脈心電学会 ウェブサイト(https://www.jhrs.or.jp/)— 不整脈の分類と解説.
5) 日本循環器学会「不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)」.
鍼灸 縁庵
住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402
電話番号:090-3890-4915
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