金沢マラソンで“腰が抜けた”話 〜五労とランナー腰痛を東洋医学でひもとく〜
先日まで、腰痛について何本かブログを書いてきましたが
―― はい。 私本人がやらかしました(^-^;
金沢マラソン2022で起きた「腰に力が入らない事件」
2022年10月30日、金沢マラソン2022に出場してきました。
ところがレース中盤で、
「ギックリ腰!……まではいかないけれど、 腰にまったく力が入らない」
という状況になってしまい、予定していたペースは維持できず、一気に完走目標へ切り替え…。
今だからこそ笑い話ですが、 当日は本当に悔しかったです。
【実は、レース前から“予兆”は出ていた】
今思えば、そのサインは前々から出ていました。
① 行きの電車で「久立」発動 行きの電車。
指定席を取り損ねてしまい、やむなく自由席へ。
そして―― 車内は超満員
レース前なのに、ずっと立ちっぱなし
という、ランナー的にはあまりよろしくない状況に……。
東洋医学には
「五労(ごろう)」という言葉があります。
久行(きゅうこう)・久視(きゅうし)・久坐(きゅうざ)・久臥(きゅうが)・久立(きゅうりつ)
これは、東洋医学の聖典『黄帝内経・素問』の「宣明五気篇(第23篇)」に出てくる内容です。
それぞれ、
- 久行:歩き過ぎて「筋」を傷める
- 久視:目を使い過ぎて「血」を傷める
- 久坐:座り過ぎて「肌肉(筋肉)」を傷める
- 久臥:寝過ぎて「気」を傷める
- 久立:立ち過ぎて「骨」を傷める
という意味があります。
さらに、この五労には、それぞれ五臓の配当があります。
- 久行 → 肝
- 久視 → 心
- 久坐 → 脾
- 久臥 → 肺
- 久立 → 腎
つまり、
久立=骨を傷める=腎を傷める
という関係になっているわけです。
レース前にギュウギュウの車内で立ちっぱなし
―― まさに“久立で腎を削っていた”と考えられますよね(^_^;)
② 夜中の「2回トイレ」にもサインが…
さらにその日の夜。
普段はそんなことないのに、夜中に尿意で2回も目が覚めました。
「いや、おじいちゃんか!」
と自分でツッコミたくなる状況。笑
腎の蔵の機能が低下すると、
(ここは西洋医学の腎臓とも少し話が近づきますが)
- 泌尿器系のトラブル
- 夜間尿が増える
といった形でも現れやすくなります。
このあたりからすでに、
「あ、腎の気をだいぶ消耗してたな…」と、
今振り返るとわかります。
【レース本番で「腰が抜ける」ような感覚に】
そして迎えたレース当日。
途中までは順調だったものの、ある地点を越えたあたりから…
- 腰にぐっと力が入らない
- 踏ん張りがきかない
- ペースが維持できない
という、「腰が抜ける」ような感覚に襲われました。
まさに、
久立で腎を損ない → 腰(腎の府)にツケが回ってきた
という流れだったのだと思います。
完全なギックリ腰にならなかったのは、まだ救いでしたが……。
【「あの時点でケアしておけば」と反省】
今振り返れば、
- レース前の久立(立ちっぱなし)
- 夜間頻尿というサイン
この時点でしっかり自分に鍼をしておけば、
あそこまでの“腰トラブル”にはならなかったかもしれません。
「事前にちゃんとケアしておけばよかったなぁ」
と、東洋医学を語る身として大いに反省……。
一応、レース前には足の神様・服部天神にお参りにも行っていたのですが…
足ではなく、腰がやられてしまった院長でした〜。
(神様も「腰は守備範囲ちゃうねん」と言っているかもしれませんね。笑)
【ランナー・スポーツをする方へ】
私と同じように、日頃からスポーツをしている方は、ちょっとした身体の変化にも敏感だと思います。
- いつもより疲れが抜けない
- 夜中のトイレが増えた
- 腰や膝に妙な違和感がある
そんな「小さな異変」は、
東洋医学的にはすでに“黄色信号”が点いている状態かもしれません。
症状がドカンと出る前に、対処しましょう。
(……と、腰をやらかした私が言うのも何ですが。笑)
鍼灸 縁庵
住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402
電話番号:090-3890-4915
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