陰陽転化〜「明るい人ほどうつになりやすい」と言われる理由?〜

query_builder 2022/12/05
東洋医学自律神経体質改善
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うつ病になぜなるのか? 〜東洋医学でみる「陰陽の偏り」と、睡眠からの立て直し〜


前回は、季節の養生や生活リズムの乱れが、
うつ病・不安症・パニック障害・自律神経失調症など、いわゆる「心と体の不調」が増えている背景と関係しているのでは?
というところで終わりました。


冬の過ごし方で変わる自律神経 〜現代人がストレス過多になる理由?〜


今回はその中でも代表的なテーマとして、「うつ病」にフォーカスして、もう少し深掘りしてみたいと思います。



【西洋医学でいう「うつ病」とは

厚生労働省の説明では、うつ病は次のようにまとめられています。


一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。
うつ病|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省
  ーより引用


要するに、ざっくり言えば 何かしらの負荷を背景に

  • 「気力が湧かない」
  • 「楽しめない」
  • 「眠れない」
  • 「疲れやすい」


などが続き、日常生活に支障が出ている状態、

ということですね。



【「うつ=陰が強すぎる」だけではない】

よく「陰鬱」「陰気」という表現がありますが、

うつ状態を東洋医学っぽく捉えるときに、

つい、”陰(静・冷・沈む)が強すぎる”と考えたくなります。


もちろん、そういう側面があることもあります。

ただ臨床の感覚としては、陰が強いから沈むというより、

陽に傾きすぎた結果、転じて“陰の形”を取っている

そんなケースも少なくない印象です。


たとえば、耳にしたことありませんか?


「明るい人ほど、うつ病になりやすい」


これは誤解も含む言葉ですが、

東洋医学の視点で考えると、あながち的外れとも言い切れない部分があると思っています。



【東洋医学の「陰陽転化」という見方】

東洋医学には、いわゆる陰陽転化の考え方があります。


  • 陰が極まると陽に転じる
  • 陽が極まると陰に転じる


縁庵のロゴでもおなじみの「陰陽太極図」は、

ただ白黒に分かれているのではなく、循環するように回る図です。


つまり、陽が高まり切った先には、陰へ転じる流れがある。 この“転じる”という動きがポイントです。





【現代人は「陽に傾きやすい」土台がある】

前回の内容とも重なりますが、現代人は


  • 慢性的な睡眠不足
  • 情報過多(スマホ・PC)
  • 休む暇のない緊張状態
  • 仕事・人間関係のストレス
  • カフェインや刺激物の増加


などで、自律神経が高ぶりやすく、体が「陽」へ偏りやすい環境にあります。

(冬だけでなく、もう通年ですね…)


そして陰(回復・鎮静・休息)を養えないまま

陽に傾いて傾いて…が続くと、


あるとき一気に“陰の形”へ転じてしまう


ということが起こり得る。


表面上は「沈む・動けない・気力が出ない」

という“陰”の症状に見えても、

根っこは「陽の消耗・燃え尽き」に近い――


そんな見立てです。


ここを読み違えると、アプローチがズレて効果が出にくくなる。



だからこそ東洋医学は、表面の症状だけでなく

「そもそも何が起きているか」を丁寧に捉えます。



【養生の基本は「陰を養う」=睡眠】

この場合、養生としてまず大切になるのは、

陰を養うために、睡眠を確保する

という話になります。


とはいえ現実には、

「そもそも睡眠時間が取れない」方も多いですよね。


その環境自体に問題がある…

という話はさておき

(私の力では制度は変えられないので。笑)


次に大事になるのが、 睡眠“時間”が無理なら、

睡眠“質”はどうか? という視点です。



【ここで鍼灸の出番:睡眠の質から整える】

ひとくちに不眠といっても、いろいろあります。


  • 目が冴えて眠れない
  • 眠いのに寝付けない
  • 途中で目が覚める
  • 夢が多くて寝た気がしない


こういった状態は、現代医学でいえば自律神経の影響が絡むことも多いですし、東洋医学的には(大ざっぱに言えば)肝・心のバランスが崩れているケースもよく見ます。


縁庵では、問診と体表観察を通して、

  • 「今、体がどういう緊張モードに入っているか」
  • 「どこで回復が止まっているか」

を丁寧に見極め、

睡眠の質が戻る方向に体を整えていきます。


※大切な注意として、うつ症状が強い場合や希死念慮がある場合は、まず医療機関への相談が最優先です。

鍼灸は“併用”として、回復の土台(睡眠や緊張の調整)を支える役割になり得ます。


【体質改善は「ちょっとした積み重ね」】

環境をすぐに変えられないなら、できる範囲で体を守る。

そのために、次のような“小さな養生”は意外と効いてきます。


  • ちょっとした隙間時間に軽い運動や体操(有酸素寄りが◎)
  • 食事の見直し(油っこいもの・甘いもの・カフェインを減らす など)
  • 寝る30分前はスマホを触らない
  • 入浴で体温を一度上げてから寝る
  • 休日の寝だめより「平日のリズム」を整える


こういう積み重ねが、体質改善=回復力の底上げにつながります。


【さいごに】

「○○だから仕方ない」と、環境のせいにしたくなる気持ちはよく分かります。


でも、環境がすぐに変えられないならなおさら、自分の体を守る手段は持っておいた方がいい。


眠れない、気力が湧かない、心が沈む――

そういった状態が続くときこそ、体はサインを出しています。


縁庵では、東洋医学の視点から、睡眠と自律神経の土台を整え、回復しやすい体に戻していくお手伝いをしています。


  • 「最近、ちゃんと休めていないな」
  • 「眠りが浅い」
  • 「頭がずっと冴えている」


そんな方は、早めにご相談くださいね。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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