二十四節気『冬至』意味合いと過ごし方 〜東洋医学視点で〜

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東洋医学自律神経
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【二十四節気『冬至(とうじ)』2022年は12月22日】


本日、12月22日から暦では冬至(とうじ)に入りました。


一年で昼が一番短く、夜が一番長い日です。


東洋医学の陰陽学説でいうと…”陰の極み”です。


冬=陰、夜=陰ですのでね。

最も深みのある陰の日が本日の冬至です。


また、以前に精神疾患の話をした際にもお伝えしたかと思いますが…


阴极生阳陰極まれば陽を生ず(転ず)


まさにこのとおりで、

自然界はコレを機に陽が芽生えて参ります。


つまり、春へと向かっていくのです。

(まだまだ寒いし、冬は長いですけれどもね…)



『一陽来復(いちようらいふく)』とも言い表され、

”よくないことが続いた後に、いいことが巡ってくる”という意味合いがあり

冬至は縁起のいい日だ。とされることもあるようですね!



そして少し進んだ正月は”新春”というように、

年明けとともに、少しの春の訪れをお祝いするわけですね。



【冬至を更に3つに区分すると】


二十四節気をさらに細かく3つに分けた七十二候。


冬至の時季を日本では…



初候…乃東生(なつかれくさしょうず)

夏になると枯れてしまう靭草(うつぼくさ)の芽が出ることを意味します。

他の植物は枯れていくのに冬に芽を出す珍しい植物ですね。



次候…麋角解(さわしかつのおつる)



ヘラジカの大きな角が生え変わる頃。春にはまた新しい角が生え始める。



末候…雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる)

降り積もった雪の下で麦が目を出し始める。


と表現されております。



次候の鹿の角の生え変わりなんて…

生まれも育ちも大阪 茨木の私からすると全然馴染みがないので

あまりピンとこないですけれども…。



北の国の人たちからしたら当たり前なのでしょうか。。。


奈良の鹿は絶対に違いますしね。笑



【冬至といえば…】


冬至といえば…何を思い浮かべますか??


食べ物であれば「冬至の七種」といって「ん=運」が二つ重なる食材は縁起がよいとされています。



「ん」が2回つく7種の食材とは…

・なんきん(かぼちゃ)

・れんこん

・にんじん

・ぎんなん

・きんかん

・かんてん

・うんどん(うどん)


の七腫を指します。


中でも冬至に食べるものとして特に有名なのは南瓜(かぼちゃ)ではないでしょうか?



かぼちゃは実は収穫のピーク時期が夏〜初秋なのですが、保存性に優れ長期保存が可能で、

昔から冬でも食べられる野菜として重宝されていたようですね。


栄養ではビタミンAやビタミンEが豊富で皮にはβカロテンも含まれ、カゼ予防としても活躍してくれます。


また東洋医学…薬膳の視点では

温性で身体を温めつつ、甘味が消化器の機能の手助けをしてくれます。


年末年始はなにかと食が乱れがちかと思いますので、

まさにこの時季にもってこいな食材ですね!!




あと、私の場合は圧倒的に思い浮かべるものは

ユズをお風呂に浮かべる”ゆず湯”なのですよねぇ。


先日、患者さんに庭で生ったという柚子をいただきました。


今宵はこの柚子で、ゆず湯を楽しみたいと思います(^^)



ゆず湯は日本の民間療法として歴史があり

江戸時代には「冬至に柚子湯に入ると風邪をひかぬ」

といわれるほど信頼されていたようです。



柚子湯には血管を拡張させ、体温を上昇させるために

カゼをひきにくくさせる効果がある、と考えられています。


勿論、血管を拡張させて血流が良くなるわけですから、

肩こり腰痛など、凝り固まった症状にももってこいですね♪


また、果皮に含まれるビタミンCやクエン酸により

ひび割れアカギレに効果があるようです。


柑橘類は果皮にも効能があることがよく知られていますね。


ゆずも例外ではなく、橙皮(トウヒ)の名で生薬として用いられることがあります。

(中国植物名では”香橙(コウトウ)”といいます。)


そして、中国植物名にもあるように、あの香り。

独特な爽やかな柚子の香りは精油として使用されるように

リラックス効果もあります。


陰の極まった、この寒い季節にはポカポカと温まりつつ

年末の忙しない日々を忘れてリラックスしたいですね♪



【冬至の過ごし方は?】


色々と綴りましたが…

なんだかんだ海外の風習も日本にはどんどん流れてきております。

この時季のビッグイベントといえば…


クリスマスですよね〜。


もう完全に定着し、子供も大人も誰しもがこの日を楽しみにしているのではないでしょうか?


そしてすぐに来る、お正月


年末年始は仕事が、学校が休みの人が多く

そして寒いからついつい家に引きこもりがちになり…

でも美味しいものはたくさんで…


と、生活が一気に乱れてしまう人が続出します。笑


毎年、年明けの診療が始まると

体調がおかしい!という人が多いような気がします。


いや、気がするのではなく…そういった方が多いです。笑


だから年明けの1月7日に食べる七草粥は、

元々食べ過ぎた胃腸を労る意味も込めて食べられるようになったのもあります。笑


この話はまた、正月あたりにしますが…。


年末年始に体調を崩すことが多いのも「1年の疲れが出た」と、

まぁ気が緩んだ瞬間に身体が疲れを認識して症状が出ることもありますが、

こういった生活習慣が一気に乱れるのも一つ、原因ではないかと思っています。


せっかくの休みなのですから、家でゴロゴロするだけでなく、

どうせなら良い週間をつけよう!と取り組んでみるのもいいかと思います。


そんな私はクリスマスもマラソン。。。


大晦日は走り納めして、元旦は走り初めをして…と、


走ってばかりいるのでしょう。笑



ではでは、2022年も残り少ないわけですが…

鍼灸 縁庵は12月30日まで診療しております!


良い2023年のスタートを切るためにも、

鍼灸で是非、身体を整えておきましょう♪


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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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