門出 -4年半師事した鍼灸の恩師からの卒業- | 東洋医学の役立つ情報を発信『ヨスガのブログ』 | 縁庵 - 茨木市の東洋医学専門の鍼灸院

【新たな一歩。鍼灸 縁庵 リスタート！】

2023.3.31

この度、4年半勤めた

〈鍼灸 藤本玄珠堂〉を卒業致しました。

⇒和泉府中の鍼灸治療専門院 藤本玄珠堂

つきまして鍼灸 縁庵は

これまで玄珠堂に出勤するため

月・水午前・金とお休みを頂いておりましたが

今後は月〜土まで営業いたしますので、

より予約が取りやすくなりますm(_ _)m

引き続き宜しくお願い致します。

さて、ここで院長プロフィールにも記載していますが…

備忘録も兼ねて少し私の経歴について綴らせて頂こうかと。

「誰が興味あんねん！」

と、まぁそう言わずに見てやって下さい。笑

【なぜ、鍼灸の道を選んだのか？】

私は学生時代は中学・高校・大学と陸上競技部に所属しておりました。

種目は中長距離パート。

短距離は極端に遅いです。

高校時代は体育祭で帰宅部に負けたこともあります。笑

ケガが多かったもので…

中学の頃から鍼灸整骨院によくお世話になっておりました。

そういった背景もあり、

元々は

『スポーツ疾患に携わりたい』、

『スポーツトレーナーになりたい』

と思い、鍼灸の道を進みました。

高校もスポーツ推薦でスポーツクラスに入学。

勉強とはほぼ無縁の学生時代を過ごし、勉強はとにかく嫌いでしたね。笑

ただうちは裕福な家庭でもなかった為、

大学は入学金・授業料免除が欲しく、

高3は死ぬ気で勉強しました。

まぁ、時すでに遅し！

医療大学に行こうとする人達って

やっぱ頭良い人多いんですよ。

脳筋でゴリ押ししてきた人間が

少しの努力で勝てるわけありませんでした。笑

(因みに定員割れで余裕で合格はしました)

明治国際医療大学に入学して、

今まで勉強は大嫌いでしたが…

これからは専門の知識が要求される。

馬鹿(自分)も周りの頭良い人たちも、

ゼロからのスタートだ。

そしてこれから学ぶ知識はこれから自分の興味のあることだ。

そう思うと、勉強は苦になりませんでしたね。

金銭的な事情で片道2時間かけて実家から通学してましたが、

その2時間は勉強に当てて有効活用してました。

おかげで国家試験は難なくクリアー。

3回生の時に晴れて『はり師』『きゅう師』免許を取得することができました。

4回生になり、"国試の勉強"ではなく、

自分の勉強ができるようになりました。

その中で鍼灸を学べば学ぶほど…

東洋医学の可能性に心打たれ、スポーツだけに留まらず

"より多くの人の力になりたい"

"病に苦しむ人々を救いたい"

と思い始めました。

当時私はバリバリの西洋医学脳で、

西洋医学のゼミに入り、卒論も西洋医学の内容で提出。

『腸腰筋と腰痛の関連性』だったかな？笑

国試も西洋医学で点を稼ぎ、合格したみたいなもんです。

東洋医学は「胡散臭い」「こじ付けだ」などと毛嫌いしてましたが、

大学４回生の1年間で考え方が180度ひっくり返されました。笑

既に鍼灸整骨院での就職が決まっていたので、

一年半勤めた後に〈真の鍼灸医〉を求め、

本格的に東洋医学の道を志すと誓い2019年の10月、

(一社)北辰会 理事代表:藤本新風氏の門を叩くのでした。

【全く別のセカイ。苦悩の日々】

初めは"気"なるものを全く感じとれず、

「邪魔だ」と、治療ブースからよく追い出され、

師匠の治療を見ることさえできませんでした。

今まで生きてきた世界とは全く違う世界観、考え方。

なかなか苦労も、悩みも、悔しくて恥ずかしながら泣いたりもしました。

このままではダメだ。

そう思い、

(一社)北辰会の定例会には本部と関東の支部へ、毎月2回参加。

前職の時の貯金を切り崩し教材、道具なども一気に買い揃えた。

そして少しでも人の身体を触ろう、と

賃貸を借りてベッドを一つ。

家族、知人の治療をさせてもらいながら地道に実践をしていった。

あまりにも貯金を切り崩しすぎて

銀行残高が150円を切ったこともありました。笑

しかし、その甲斐あってか…

玄珠堂に勤めだして半年に差し掛かる頃、

有難いことに西梅田の分院、ブリーゼ院の代理院長を務めることになった。

初めはやる気満々でありましたが…

(一社)北辰会 理事代表の院長代理

という立場のプレッシャーと重圧が乗しかかってきました。

ストレスで潰れそうな日々、

そこで私を救ったのがランニングでした。

大学卒業後、暫くして「仕事との両立は無理だ」と敬遠していましたが…

再びランニングを再開。

"走る鍼灸師"が生まれた瞬間でした。笑

世界的にコロナ禍に突入

そして来たる2020年3月。

世界的にコロナウイルス感染症によるパンデミック。

商業施設の中にあった玄珠堂分院も、一時閉院をせざるを得ない状況になりました。

2021年になり、少しコロナか落ち着くものの

そもそもの商業施設が客足の回復が見込めず、玄珠堂分院も撤退することに。

と、なれば…

京都や北大阪からお越しの患者さんが

玄珠堂本院(和泉市)まで通うのが大変なのでは！？

ということもあり、

翌月、もう後先を考えることなく

鍼灸 縁庵を開業することにしました。

かなり無謀だったと思います。笑

そして縁庵を経営する傍ら、

玄珠堂本院には師：新風氏の診療補助を週に１回と、代診を週に２回、

重要な役目も務めさせて頂き、貴重な経験が沢山できました。

（人混みが苦手なのに週3回2時間弱の満員電車通勤で気が狂いそうになったのはここだけの話。笑)

臨床の場に立つ以上、師も日に日に成長していくため

『これで免許外伝！』

ってことはこの世界にはないと思っています。

※人間の身体は"宇宙"であり、医学も進化し続けなければなりませんので

同じ土台に立っても師には一生追いつくことはありません。

だからこそ…

【守破離】しゅ・は・り

という言葉があるように

学んだことを自分色に染めて、磨き上げていく。

そして他の誰でもない自分が観るセカイで

自分の土台で、自分しか救えない人々を救っていく。

それこそが恩返しなのだと、考えています。

より多くの人を救う"鍼灸医"になるために

これからも精進して参ります！

藤本玄珠堂、師：藤本新風 先生、

本当に4年半、ありがとうございました！！

師、藤本新風氏との2ショット↓↓

レア過ぎる、秘蔵ショット…笑