【夏バテ対策①〜甘酒のススメ〜】

query_builder 2023/07/29
茨木_鍼灸東洋医学
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昨年にも同じ内容で書いたように思いますが…

いや、書きました。笑


が、割と改めて聞かれることも多いので…

それに最近の投稿で五臓六腑の解説もしていたので

更に理解を深めていただけるかと思い、改めて綴りたいと思います。


一応…

昨年の投稿もこちらに貼っておきます。

誰でも出来る夏バテ対策!


まず、前回より東洋医学的に深入りしますと…


夏は発汗が増えますよね。

すると身体が陽へと傾きます。

(+暑熱も加わるので益々身体内の陽分が強くなります)

結果、身熱感や飲んでも飲んでも喉が渇くようになり、

冷たい物の摂取が増えてしまいがちです。


逆に…運動せずに家に引きこもってばかりいても

陽の季節に陽らしい行動をしない不養生となります。


陽を発散(発汗)しないために、内熱が篭り

内熱がこもるが故に冷たいものを欲すわ、

外表は冷房に冷やされるわで

これまた冷えへと傾くことがあります。

(後者の方が圧倒的に不健康です)


こういったことで内臓を冷やしてしまい、夏バテを発症し、

食欲低下や疲労倦怠感が生じたり、

夏なのに手足が冷え切っている(冷え性)なんてことも。


こんなことでは体温調節がうまくいかずに

熱中症になりやすくなります。


おすすめなのが

『甘酒』です(温めて飲むのが一番いいです)。



「飲む点滴」と言われる甘酒ですが…

ホントによく言ったものだなぁと感心しますね。


では、そんな甘酒を東洋医学的に見ていきましょう。



【甘酒は消化器(脾の臓)を助ける】


甘酒の"甘味"は米由来の自然な甘みで、

且つ酵素も含まれるので脾胃(消化器系)を養うのに長けています。


脾の五味は”甘味”ですが、

今の世の中に多い、人工的な甘みや

白糖などの甘みは少しやりすぎです。


本来は穀物の甘みのことを指しています。


さらに、甘酒は発酵することにより

アミノ酸も含まれているので疲労回復にももってこいです。


少し温めたものを飲むのをお勧めしますが、

更に擦りおろした生姜を加えることがgoodです!





生姜の薬味成分である"辛味"は内臓を温めてくれます。


脾胃を養いつつ、冷えすぎた身体内を温める。


いいこと尽くしですね。相性バッチリ!!



因みに同じ理論でいうと

『冷やしあめ』も悪くないです。

水飴の甘さ、に生姜ということで。


でもやはり、水あめよりは原料が米の甘酒の方が

マイルドに作用してくれる印象はありますね。


もともと米文化である日本人の体質に合っています!


ただ、原料は米ですから

もちろんカロリーはつきものです。


1日カップ1杯ほどにしないと、

カロリーオーバーになる可能性もありますのでお気をつけください。


飲みやすくて美味しいですからね。

つい飲んでしまいそうですが…

グッと堪えましょう。笑



【選ぶなら糀タイプ?酒粕タイプ?】


結論から言うと…

どちらでも構いません。


結局は原料は米なのに変わりありません。


しかし全く同じと言うことはなく、

私は少々違うように思いますので

うまく飲み分けていただきたいですね。



・糀タイプ

 上記したように米糀を原料にしておりますのでノンアルコール。

 子供から大人まで美味しく飲めます。

 マイルドに作用してくれるイメージ。

 飲むときは軽く温めて飲むのをお勧めします。


・酒粕タイプ

 アルコール成分を含みます。

 ので…あまりお子様にはお勧めしないかな?笑

 アルコールを含むということはそれだけで

 ”温める”作用が働きます。

 こちらを飲む場合は生姜は足すと身体を温めすぎる

 可能性があるので、そのまま飲みましょう。



個人的には…

やはり糀タイプが好きですね。


後者に近いものであれば、私は冬によく飲むのですが…

粕汁をたまにいただくのもいいかもしれませんね。

お野菜を足すことで栄養も補うことができます。


というか…粕汁って全国区で通じるのかな?

もしかして郷土料理?どうなのでしょう。笑



さてさて、梅雨が明けて本格的な夏に入ったと言うことで…

これからね、夏らしい美味しいもの食べたいですよね。


かき氷、スイカ、ビアガーデンで乾杯!

などなど…。


たまにはいいと思うんです。

私も好きなので。笑


ただ、続くとやはり身体の中から疲労がきます。

毎日とは言わないので…


「最近ちょっと冷たいもの増えていたかな?」

「食欲が少し落ちてきたかなぁ?」

なんてときに早めに対処してあげてください。


もちろん、バランスを崩した身体を整えると言う意味では

鍼灸治療もしっかり効いてくれますよ!



私も先日、走りすぎて脱水気味になり

冷たいもの飲みすぎてお腹がゆるくなるわ、

食欲が落ちるわ……で黄色信号。



これはまずいな。



ってことで自分に治療したら…



よく効いた!


効きすぎてむしろ食欲が増し増しに。笑


めちゃくちゃ元気になりましたけれどもね!

(そもそもこんな時季にそんなに走るなっちゅーハナシ…)



最近は救急車不足アラート?だったかな?

聞いたことないような注意報も耳にするほどなので

皆さん、熱中症にはくれぐれも気をつけて

養生しつつ夏バテ、夏風邪知らずで乗り越えましょう〜。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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