気の流れる通路 経絡

query_builder 2023/10/10
茨木_鍼灸東洋医学体質改善
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さて、五臓六腑シリーズについて長く綴ってきました。

まぁ…

私が途中でサボっていたので

更新が飛び飛びだったために

長く感じるのもありますが(笑)


それはさておき…


これまでも『経絡(けいらく)』

という名前が頻繁に出てきました。


よく考えると…


経絡についてあまり細かく説明してなかったような…笑


ということで!


今回はその経絡について説明していこうと思います。




【経絡とは?】

経絡とはなんぞや?


このブログのタイトルで

スーパーネタバレをしているのですけれども…笑


はい、タイトルどおりの

”気の流れる通路”のことを指します。

でもこれだと、

この記事がもう終わってしまうので…^^;

詳しく解説していこうと思います。



まず、経絡というものは

経脈絡脈を合わせたものの総称です。


・経脈 

「経」は説文解字によると「織(はた)の縦糸なり」とある。

 ※横糸は"緯"。経度と緯度を想起してみるとわかりやすいのではないでしょうか。

 縦糸に横糸を織り込んでいくことから、

 経は”常”という意味もあり、

 縦に通ることから、”通り道”という意味も持ちます。

 つまり経脈とは人体内の深い部位で縦に走行し、

 内外を通じ、経絡系統の主幹を成します。


・絡脈

 と、いうことはですね。絡脈は横なのです。

 完全に横!というよりはサポートのイメージですね。

 因みに連絡の「絡」ですが…

 これは両岸を結んで橋をかけること

 を意味するようです。

 絡脈は経脈から分岐して流れ、より細小な通路。

 比較的身体の浅い部分を流れています。


つまり経絡とは身体中を網目のように張り巡っていて

気が流れることで身体全体を栄養しているのです。


大雑把には…

どのようなものかお分かりいただけたでしょうか?


図で表したら…こんな感じです。

↓↓↓



ー鍼灸大成より引用


いや、なんかもうスゴイことになってますよね。笑


でも、これは経脈のみで絡脈は記されていません

この縦方向に流れる経脈からさらに枝を伸ばして、

より緻密に全身を網羅しているわけです。



因みに、経絡上にある◯は

経穴(けいけつ)といって、

いわゆるツボのことです。



ツボをなぜ『穴』という表現をするのか?


という話も面白そうなので…

次回は”ツボ”というものについて綴っていこうかな?



今まで経絡図を幾つかブログにも載せてきましたが、

五臓六腑それぞれの経脈を全てつなげるとこのように

全身隈なく張り巡っているのが分かりますよね。


こういった経路上にあるツボを丁寧に触れ、

気の流れを感じ取ることで経絡が

正常に流通しているかどうか、

更にはその経絡を通して

五臓六腑の状態を確認することができます。


できます…とは言いましたが、

勿論、訓練が必要です。


勘が悪い私は…これを身にするのに2~3年はかかりました。笑



嘘のようで本当の話。



だから私が体表観察する中で

「最近◯◯じゃないですか?」

「もしかして△△でしょうか?」

ということを言い当てたり、

尋ねたりするわけです。



まぁ、経絡上のツボだけを診て判断するわけではなく…

四診合参なのでそのほか、

舌・脈・お腹など別の部位も全て確認し、

問診情報を加味して考えるのですが。



【レントゲン(画像所見)で見えないものがみえる!?】

はい、このサブタイトルの通りですね。

と言いましても目視できるわけではありません。

見るではなく、”診る”ですね。


こういった経絡の状態から

五臓六腑の状態を伺うことができると、

レントゲン画像や、CT画像、MRI画像では写らなかった

身体の異常を察知することができます。


うちに来られる患者さんでも多いです。



「しんどい・痛いのに病院では異常なしと言われたのです」


私からしてみると、

本人が症状を訴えているのに異常がないわけがないです。笑


それは異常、原因を見つけられていないのと同義ですよね。

こういったものは東洋医学が強いところだと思います。


でも最近は、

肩こり、頭痛腰痛といった痛みの症状も

「ストレスが原因です」と

診断するお医者さんも増えているそうな。

(私は病院に行かないので、患者さんから聞いた話です。笑)


そういった方を診てみると、

確かにストレスが原因の場合はありますが…


じゃあその、ストレスが原因として、

”なぜそこに症状が出ているのか?”

というところを診てあげないといけないですよね。


ストレスが原因でも

症状が出る場所は人それぞれなわけですから、

その人の身体を、その人自身を理解して、

体質から診て、体質改善してあげないといけません。


痛み=痛み止め


という一辺倒な考え方では

根本的な解決になりませんから。

痛みで例えましたが…

他の症状も然り。



やはり医学というものは『人対人』なわけです。

いわゆる気の交流。

そういった意味でも、経絡の状態を丁寧に観察し、

脈を診て、舌を診て…外面だけでなく、内面も

しっかりと確認していくのです。


最近経験したことですが…

病院では言われていなかった重大疾患を、

私は見抜きました(分かった瞬間、ゾッとしました)。


まぁ、この話もいずれ…できればいいなと思います。


では、今回はこの辺で…

次回は先ほども言ったように

ツボについて書いていこうかと思いますm(_ _)m


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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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