肩こりを東洋医学で考える

query_builder 2023/11/14
茨木_鍼灸東洋医学
34248

今回もHOT PEPPER Beautyでは簡潔に綴っています。

ホットペッパービューティー 肩こりの原因


こちらでは、より詳しく…。


前回の記事で言ったように

東洋医学では出ている症状

結果にばかりフォーカスするのではなく、

(もちろん、しっかりと現症も確認します)

その原因…つまり病因を突き止め、

病因病理を大事にしています。


ということで、前回の腰痛に続いて

今回は『肩こり』についても

東洋医学の視点で考えていきたいと思います。


肩こりとは…

医学大辞典には

「原因を問わず、僧帽筋を中心とした

肩甲帯筋群のうっ血、浮腫により生じた

同部の凝り、張り、強張り、重圧感、

痛みなどの総称…(略)」とあります


ここでも原因を問わず、

と既に言っておりますね。


つまり上記でいう

うっ血、強張りや痛みには

さまざまな原因があるということです。


筋肉が緊張して堅くなっている、

というのはあくまで結果論です。


なので、緊張している部位を

ほぐしてもほぐしても…

その原因を究明、改善しなけりゃ

イタチごっこということですよね。


じゃあ、原因は何なのか?

というのが今回の本題です。


東洋医学では俗にいう”こり”は

その部位における、

気・血や津液(水)の停滞、と考えます。

停滞することによって

循環障害が起こり痛む(不通則痛)、

もしくは

栄養不良により痛む(不営則痛)

の原則により痛みや違和感を自覚します。


どの病理産物が何が原因で滞っているのか?


ということが大事であって

その病因病理によって痛み方や感じ方は変わってくるし、

勿論、施術方法も変わってくるわけです。


幾つか例をあげてみますね。


①急に肩こりや首こり、後頭部が突っ張って痛むようになった。

 冷えると余計に酷く、温めるとマシになる。


②PCを使って事務作業していると段々と肩が凝ってきてくる。

 席を立って身体を動かす、ストレッチで緩解する。

 お風呂に入るとスッキリしてほぐれる。


③PCを使う仕事で肩が凝るが、最近は目のかすみも酷く、

 立ちくらみも増えた。ストレッチをしてもほぐれてくれない。

 夜が眠りづらくなり、足が攣って起きることもある。


まぁ例なのでね、

全部が綺麗に当てはまるわけではないですが…

どれもあり得る話ですよね。


では解説を…


①は風寒邪(冷え)によるものの可能性が高いです。

カゼ症状がなくても、外からの冷えに影響するものは

東洋医学ではカゼの一種と判断します。

本格的にカゼをひく前に早めに対処しましょう。


②現代人に多いやつですね。

動かない状態で頭や目をよく使うために

気が上部に昇って停滞するために起こるものです。

故に、動くとほぐれたり、

リラックスすると緩んできます。


この2つは実証(邪気)メインになるので、

基本的には気を散らすような処置で対応可能です。


残り1つは

慢性的に目を酷使したり、睡眠が不足することで

血の不足が生じている虚証(正気の不足)がメイン。

これは気を散らすような強い処置をすると、

悪化する可能性があります。

先ほどでいう「不営則痛」なので

血を補ってあげるような施術が必要です。

上手く施術できると、肩こりの改善とともに

睡眠の質の向上、かすみ目の改善なども

同時に起こってくることでしょう。


これもほんの一部の紹介でしたが…

このように肩こりといえども様々な原因が

あることがわかっていただけますと幸いです。


原因究明せずに、

ほぐして、こって、ほぐして、こって…

をイタチごっこをしていては

いつまで経っても良くなりません。


それでも…

気持ちよけりゃいいんだ!

痛いのが好きなんだ!


という人にはとやかく言いませんが…笑


慢性的に悩んでいるその痛み、

原因をはっきりさせてみませんでしょうか??

 

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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