-顔面気色診- 肌からみる体調②

query_builder 2023/12/09
茨木_鍼灸東洋医学
肌でみる体調②

さて、今回は前回に続き、

東洋医学における顔面診について。

じゃあ…どの様に診断しているのか?

そんなことを綴っていきます。


顔面診や舌診その他、身体の部位を

目で視て診断することを

総合して”望診(ぼうしん)”と言います。


”視診”と言わず、

”望診”と表現するのがまた面白いですね。


「望遠」とかいう言葉もありますが

”望”という字には眺める見渡す

というようなニュアンスが含まれます。


つまり、望診はある一定部分を視認するだけでなく、

人体そのものを丸々と大きく捉えて眺める

というような意味になってきます。


そこには目で見る情報だけじゃなしに、

何かを感じ取る、という直観的な面も働きます。


例えば…親しい人と対面した時、


「あれ?なんか今日体調悪い?」

「今日めっちゃ元気そうやね!」


みたいなことを話を聞かずとも、

パッと見で何か感じ取れることってありますよね。


まさにこれです。

まず、顔を合わせた”第一印象”を大事にする。

そして何か感じたものを素直に受け止める。


それに加えて

全体的な顔色、部分的な色、色の抜け方、

ツヤ感、キメの細かさ…などの情報を

東洋医学の理論と掛け合わせて

診ていくわけです。


本当に顔色ひとつで得られる情報も多いので、

面と向かって話をすることって非常に大事なのです。


ですから…私からすると、

PCばかり触りながら患者さんに目もくれず、

ただ喋って問診して…

「じゃ、お薬出しときますね~」

とかいうお医者さんは好きじゃありません。

というより…

医療に携わる人間として論外だと思っています。笑



【顔面は人体の縮図!?】

前置きは長くなりましたが、

じゃあ顔の何を診て、何がわかるのか?

という話なのですが…

こちらを見てください。



『内経知要』という古典からの引用です。


顔面のあちこちの部位に

臓腑や各器官が配置されているのがわかります。


東洋医学では身体のある部位を、

人体の縮図として捉える考えがあり、

顔面もその1つであります。


これらの部位に、先ほど言ったような

色、ツヤ、キメの細かさ、

光沢、デキモノの有無など…

どのような変化が出ているか?

といったことで診断ができるわけですね。


全部がそうだというわけではありませんが…

この段階で、もしかして…と見立てをたて、

脈や舌、ツボの反応と照らし合わせてより精査し、

現段階における身体状況を見極めるわけですね。


これが当院が丁寧にあちこちと、

身体を観察していく理由です。


あれやこれやと考えて、

そこから導き出される一本って…

ロマンがあると思うのですよね〜。笑


と、思えうほど…

鍼灸が好きなんです。


ではでは次回は…

それぞれの色が何を意味するのか?

どう診断・判断していいくのか?


といった話でもしていきましょうか。


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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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