二十四節気『寒露』食養生

query_builder 2024/10/12
茨木_鍼灸東洋医学
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1年を12分割で十二ヶ月。

更にそれを分割した二十四節気。

今回は『寒露(かんろ)』についてです。

 

いよいよ…というよりようやく秋と言ってもいいのでは?

と思えるような気候になってきました。


暑さが落ち着き始めたら注意していただきたい外的要因は

”乾燥”と”冷え”です

そして『肺』は東洋医学では秋の季節に関与する臓器、

と考えます。この関係性に注目です。


肺は乾燥や気温差に弱く

傷めると呼吸器や皮膚の異常が現れやすいです。


今は朝晩の寒暖差や日のよっての寒暖差が大きいですよね。

そして今後、空気が乾燥してくると

肺がダメージを負いやすくなります。


今年は暑い期間が長く、

ダラダラ続く暑さで『気・血』を消耗し、

例年よりも夏バテのような状態が続く方が多く見受けられました。

(古典では『壮火(≒暑気)は気を食(は)む』と言われています)

気血が消耗された状態で秋を迎えると…


お察しの通り、

より一層、肺はダメージを負いやすいですよね。


こういったダメージは咳や鼻水など

カゼ引きをはじめとした呼吸器の不調のみならず、

自律神経系の乱れを引き起こして情緒不安定や、

目眩、逆上せ、頭痛…などなど

なんだかスッキリしないような不調を引き起こしやすくなります。


既に臨床ではその影響を受けている方が

チラホラ出てきております…。

皆さん、流行りに敏感ですね。笑


この記事をお読みくださっている皆さまには

早め、早めの対処をしていただきたく思います。


そして秋という季節は、

”食欲の秋”や”味覚の秋”と言われるくらいですから

旬の食材は特に栄養価が豊富です。


この先の寒い冬に向けてしっかりと栄養を摂って頂き、

食養生をして体調を整えていきましょう!


【寒露の食養生】

2024年は10/8〜10/22頃の期間です。

寒露とは、

朝晩の冷気が増して朝露(あさつゆ)が冷たく感じられる頃、

という意味があります。

空気が澄んで秋晴れの過ごしやすい日が増え、

月が綺麗に輝くように見えます。


実際に朝晩と日中の寒暖差が大きくなっていますよね。

これがまた厄介で…。

(寒暖差アレルギーなんてものを巷では耳にしますが…

これに関してはまた別で記事を書けたらなと思います)



・しめじ

→肺に潤いを与えつつ、気血を補い疲労回復に働き、

 気の巡りもよくなり神経の昂りを落ち着かせる効果があります。

 

☆厚揚げとしめじの煮物

→大豆製品は補気し、血液以外の水分(津液:しんえき)も

 補う作用があります。また、豆腐は消化器と関連が深い

 ”脾”の臓を健やかにする働きがあります。

 しめじとの相性が良く、共に整腸作用に働き、

 便秘対策にもなります。大腸は肺と表裏関係にあり、

 大腸を整えることはお肌の不調改善にもつながります。

 

・栗

→栗は気を補いつつ、血の循環を良くしてくれます。

 ほんのりした甘味により脾(胃腸)を助け、

 生命力に関与する”腎”の臓を補う作用があり、

 冬の寒さに備えた滋養強壮食材として薬膳では用いられます。

 

☆栗ご飯

→米と栗の甘味により脾をしっかり養い、

 エネルギー(気)を産生します。

 冬に向けた身体づくりに役立ち、

 血の循環も整えてくれるため正に万能。

 腎を養う効果のある黒胡麻を振って食べると、

 さらに補腎作用も高められます。


また、秋の魚である秋刀魚(サンマ)は

気血を養いながらも

余分な水分を排出してくれるような働きがあります。

しかし、お腹が強くない人や、

既に冷えの影響を受けているような人は

生ではなく火を通して召し上がってくださいね。


ちなみに私は魚の中で秋刀魚が一番好きで…

何気にこの時季を毎年楽しみにしていたり…(*'ω'*)


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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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