二十四節気『大雪』食養生

query_builder 2024/12/07
茨木_鍼灸東洋医学
大雪

前回もお話しましたが…

冬は『蔵』の季節であり、

寒さに耐えるためにエネルギーを温存する季節です。  


ようやく…季節らしい気候になってきた気がしますよね。 本当に今年は暑い時季が長い、変な年でした。  


暑い時季が長かった、ということは

発汗する時間が例年よりも長かった…ということであり、 

例年より気血を消耗気味であった、とも言えます。  


つまり、我々の身体の気血を蓄えるはずの『蔵』が、

備蓄不足状態に陥っているということであるため

この冬は一層食事には意識を向けて、

体調を崩さないように気をつけていきたいところです。  


電車とかでも…

ゴホゴホと咳をしたり、

マスクをしている人を多く見かけますので

やはり流行っています…。


いつ、どこで菌をもらうか分かりませんので

仮に貰ったとしても、それに対抗できるような

免疫力をつけておきたいですね。


冬の寒さは東洋医学でいう『腎の臓』が傷みやすいです。 腎は西洋医学で考える泌尿器の概念も含みますが、

その他、生殖器や老化現象、“生命力”との関連が深いです。


腎が弱ってしまうと、

お手洗いが近い、疲れやすい、

足腰がだるい、頭が働かない… などの

症状が起こることがあります。


前回もおすすめした食材は

継続して召し上がっていただきつつ、

身体をいかに冷やさず、体力を蓄える食事を摂って

腎を養っていくか…が重要になってきます。  


腎の気の充実は元気の充実であり、

≒免疫力の獲得、と

考えていただけたらいいかな、と思います。


『大雪(たいせつ)』とは

 2024年の大雪は12月7日から12月21日の期間です。

本格的に冬が訪れる頃とされており、

陰の気が増して陽の気が減っていくのがわかる時季です。

日照時間を参考にしたら分かりやすいですよね。

最近では日が暮れるのが本当に早くなったな…

と感じます。


そして12月になると「師走」と言われるだけあって、

イベントごとも多く、忙しくなりやすい時季なので

ストレスを溜めやすくもなります。


ストレスは一層、免疫力の低下を招いたり、

身体の何かしらの不調の引き金になりかねないので

程よくストレスを発散しながら、

食事面を是非意識してみてください。


 そしてこれから先は寒さが厳しくなるため、

首元や腰を冷やさないようにもしていきましょう。  


首元には『風門』というツボがあり、

ここを風寒邪(≒冷え)に晒されると、

いわゆるカゼ症候群、そのほか冷えが影響した

寝違えや頭痛、急性腰痛(ぎっくり腰)、

強い肩こりや首こりなどの症状が

起こってくる可能性があります。


なかなか西洋医学では言われませんが、

東洋医学ではこれらの症状も

”カゼの一種”と判断することがあるのです。


また、「腎は腰の府」と言われることもあって、

腰を冷やすことは腎の臓を傷めやすくなってしまうので

ここも冷やさないように気をつけましょう。


おすすめは首元にハンドタオルを入れたり、

腹巻きを使用することです。


カイロを使用する人が多いと思いますが、

カイロは明らかに体温異常に暑い温度まで上がるため、

発汗しやすく、逆に汗冷えする可能性があります。


屋外でじっとしていることが多い、

などであればカイロを使用してもいいと思いますが…

この辺りは気をつけて使用してください。


では、以下おすすめの食材の話になります。


『大雪』の食養生

椎茸

→しいたけは気を補って、

 脾胃(消化器系)を養ってくれます。

 また、椎茸は日光を浴びるとビタミンD生成され、

 カルシウムの吸収効率が良くなります。  

 ですので、生でもいいですが“干し椎茸”がおすすめです。

 ただ、食物繊維が多く含まれておりますので、

 食べすぎるとお腹の不調を来たしかねませんので

 食べ過ぎにはご注意ください。  

 干し椎茸のスナックなんかも売っているのを

 見かけたことがありますが…

 おやつがわりにありかもしれませんね。


☆すき焼き

→皆さん、好きですよね?すき焼き。

 すき焼きには椎茸やネギなどの体を温めるもの、

 そして強く気血を補う(特に血)牛肉が入っています。

 さらには色んな食材を足すことができるので

 栄養の調整もしやすいです。

 但し、牛肉には脂身が多いため、食べ過ぎて

 胃腸に負担をかけ過ぎないように気をつけましょう。

 また、濃すぎる味付けで

 糖質や塩分過多にならないようにも注意です。


 ・山芋(大和芋・自然薯)

→滋養強壮に良い、と言われる山芋は

 腎の臓を養ってくれる代表的な食材です。

 粘りのあるものほど補腎力が強いとされ、

 大和芋や自然薯がそれにあたります。

 粘りの成分はムチンといい、腎のみならず

 肺や脾胃も潤してくれるので

 乾燥が強い今の時期にピッタリと言えます。


☆山芋のソテー

→山芋は芋類で唯一、生で食べることのできる食材です。 

 しかし、生だと身体を冷やしすぎる可能性があるので

 火を通すと冬でも安心です。

 また、焼くことでホクホクとした食感になるために

 食べやすくなりつつ、美味しく頂けます。

 他にきのこ類やほうれん草などと一緒に和えて食べると

 栄養価が高くなりつつ一層美味しくなるでしょう。


その他、腎を補ってくれる食材としては

黒ゴマ、黒豆、黒キクラゲなどの”黒い”食材があります。


何か料理のアクセントに黒ゴマを振ったり、

黒豆や黒キクラゲを取り入れた料理を

一品を足すしてみる、などしてみてくださいね。


飲み物を黒豆茶にしてみる、

なども手軽でいいかもしれません。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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