二十四節気『冬至』食養生

query_builder 2024/12/21
茨木_鍼灸東洋医学自律神経
冬至

2024年の冬至は12月22日から1月6日の期間です。

字の如く、冬の至り…陰の至り…

つまり陰が最も深くなる時季であり、

日照時間が1年で最も短くなります。


この日を境に日照時間が長くなり始めることから、

「一陽来復(いちようらいふく)」

”悪いことが終わり、良いことが戻ってくる”

として縁起の良い日とされています。


古代から冬至は自然界の転換点とされ、

多くの文化や風習がこの日に関連しています。


日本では かぼちゃ や ゆず を使った風習が広まり、

寒い冬を乗り切るための知恵として受け継がれてきました。


これらは、食養生としても理にかなったもので、

現代でもその効果が見直されています。


まだまだ冬は続きますので、

身体を温めることは欠かせません。


皆さまには、食事面から気を遣っていただき、

『冷え知らず』を目指してほしいですね。笑


冬至にかぼちゃとゆず、なぜ?

冬至にかぼちゃを食べる風習は、

栄養を補い、寒さに負けない身体を作るための知恵です。


かぼちゃは野菜の中でも数少ない“温性”を持つ食材で、

体を内側から温める力があります。


また、かぼちゃにはビタミンAやカロテンが豊富に含まれ、

風邪予防や肌の健康維持にも効果的です。

さらに、かぼちゃの種は『南瓜子(なんかし)』と呼ばれ、

中国では生薬としても用いられています。

亜鉛や鉄分といったミネラルが豊富で、

ちょっとした工夫で料理に取り入れることができます。


☆かぼちゃと生姜のポタージュ

冬野菜のかぼちゃと、

身体を温める生姜を使ったポタージュは、

冬に嬉しい料理です。

濃厚なかぼちゃの甘みと

生姜のピリッとした風味が絶妙に調和し、

身体を内側からじんわりと温めてくれます。

仕上げにかぼちゃの種をトッピングすれば、

栄養価もアップし、食感のアクセントにもなります。

夕食のスープとして、

または軽めのランチとしてもおすすめです!


そして冬至といえば「ゆず風呂」が有名ですね。

ゆずには邪気を払い、

風邪を予防すると言われる力があり、

冬至の日にお風呂に浮かべて楽しむ風習が続いています。

ゆずの香り成分であるリモネンには

リラックス効果があり、血行を促進して

体を芯から温めてくれる効果も期待できます。

また、酸味のもとであるクエン酸は疲労回復に働きかけ、

冬の冷えやだるさを和らげてくれます。


☆ゆずはちみつドリンク(ホット)

ゆず果汁とはちみつを使ったホットドリンクは、

冬の疲れた体にぴったりの一杯です。

はちみつは脾胃を養い、消化を助ける効果があるため、

食べ過ぎや二日酔いのときにもおすすめです。

甘酸っぱさが効率的に疲労回復をサポートし、

体を温めてくれるので、就寝前に飲むことで

リラックス効果も得られます。

免疫力を高めるためにも是非。



さて、冬至を過ぎると本格的な冬の到来です。

この時季はいかに免疫力を高め、

風邪やインフルエンザなどの感染症に

対抗するかが重要になります。


冬の養生の基本は、「温めること」と

「気血を巡らせること」です。


日々の生活に、温性の食材や体を温める飲み物を

積極的に取り入れることで、

冷えからくる不調を予防できます。


また、適度な運動や睡眠を十分に取ることも大切です。

冬至はただの節気の一つではなく、

自然の流れに沿った生活を見つめ直す絶好の機会です。


私たちの体は自然と密接に関わっています。

いつも頑張っている自分の体に、

優しい食事やリラックスできる時間を与えてあげましょう。


冬至に、かぼちゃを使った料理やゆず風呂を楽しみながら、

心身を整えて新しい一年を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか?


冬至と鍼灸施術

さて、ではこの時季に鍼灸はどう役に立つのか?


冬至の時季は、日照時間の減少や寒さにより、

身体の「陽気」が不足しがちです。


この状態を補い、心身を整えるために

鍼灸施術が大きな効果を発揮します。


以前にも話しておりますが東洋医学では、

冬は「腎」の働きと深い関係があると考えられており、

腎は生命力の源とされる重要な臓腑です。


寒さや冷えは腎の働きを低下させ、

免疫力や代謝の低下、疲れやすさ、むくみなどの症状を

引き起こす可能性があります。


鍼灸施術では、以下のような効果が期待できます:

・冷えの改善

→鍼灸は、気血の巡りを良くし、

 身体を芯から温める効果があります。

 上手く適切なツボを刺激することができれば

 冷えを改善し、内臓の働きを活発にします。

 冷えによる手足のこわばりやしびれ、

 痛みにも効果的な場合があります。。


・免疫力の向上

→冬は免疫力が低下しやすい季節です。

 鍼灸は体内のバランスを整え、

 自然治癒力を高めることで、

 カゼやインフルエンザの予防に寄与します。

 まさに「未病を治す」ですね。

 

・ストレスの緩和と自律神経の調整

→日照時間が短くなる冬は、

 気分が落ち込みやすい季節でもあります。

 また寒い環境から暖かい部屋への移動、などの

 寒暖差は自律神経系を乱しやすくなります。

 そこで鍼灸は自律神経を調整し、

 リラックス効果をもたらします。


更に、腎を意識した施術では、

体力の回復や老化防止、

さらにはホルモンバランスの調整にも役立ちます。


鍼灸を受けながら、食養生として

食事にも気をつけてお過ごしいただけますと

相乗効果でお互いの効果を

更に高めることが期待できます。


例えば…

平素からかぼちゃや生姜といった温性の食材を摂取していて

体を温めやすい状況にしている上で鍼灸を受けることで、

より効率的に身体を温め、冷えを取り除くことができます。


症状が良くなったらOKではなく、

日頃からのメンテナンスが大事なのです。


定期的に鍼灸を受けることで、

冬の厳しい寒さや冷えからくる不調を予防し、

元気に新しい年を迎えていただきたく思います。


当院は30日まで営業していますので…笑


いつも頑張っているご自身に向けて、

年内最後、ぜひいらしてくださいね。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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