二十四節気『雨水』食養生

query_builder 2025/02/18
茨木_鍼灸東洋医学自律神経
雨水 イメージ画像

2025年の雨水は2月18日から3月4日の期間です。

雨水は

「雪が雨に変わり、氷が溶ける」

という意味合いがあります。


寒暖差が激しくなり、

湿気が増えてきます(=乾燥する時季が終わりを迎えます)。


この時季は湿気を苦手とする

「脾」の臓を守りつつ過ごすことが重要です。


脾の臓は消化器全般(摂食〜消化〜吸収〜排泄まで)と

関連が深く、飲食物から得た栄養を

『気』『血』へと化生するのに重要な臓です。


気・血といった栄養物を肌肉

(現代医学でいう脂肪部分に相当すると考えられる)

として身体に蓄え、四肢(腕・脚)を屈強にします。

元々の体質で、食べても食べてもなかなか肥えない…

という方は先天的に脾が弱い傾向にあったりします。


更に、体内の血が漏れ出ないようにする

「統血作用」も兼ね備えています。

故に脾が弱ると内出血を起こしやすかったり、

怪我をしてもなかなか治りが悪い、

といったようなことが起きてきます。


そのほか、臓器を持ち上げ、

正しい位置で維持する作用もありますので

昨日が失調すると子宮脱や脱肛といったことも起こり得ます。


エネルギーを産生する重要な臓器になりますので

普段からも気をつけてお過ごしいただきたいですね。


雨水のみならず梅雨の時季など湿気が多い時は

特に脾が弱りやすくなるので…

その頃にもこの記事を思い出すか、見直すかして

再び役に立つことができれば幸いです。


【雨水に食べたい食材・レシピ】


☆かぼちゃのポテトサラダ

 かぼちゃに関しては冬至の記事でも説明済ですが、

ここでまた体を温めることで湿気を乾かし、

脾を助ける食材として活躍します。

 そこに身体を温め、気の流れを良くしてくれる

 ブラックペッパーやシナモン(桂皮)を

 少々足すことにより、その働きにブーストをかけます。

 これは…私がよく作る料理の1つで、大好きな一品。笑

 また、レーズンを混ぜると味のアクセントになりつつ血を補い、

くるみを砕いて入れると食感のアクセントになりつつ

腎を補ってくれるのでオススメです。

好みもあるかと思いますので色々試してみてください。

因みに私は蒸す時に甘酒を垂らして、甘さを少し引き立てます。

 

☆中華麹(こうじ)

 これは最近、私がどハマりしたものであり、

丁度春の養生にも良いなと思ったので紹介させてください。

 材料であるネギ、生姜、ニンニクは身体を温めつつ湿を除き、

玉ねぎは気の巡りをよくする効能(肝を助ける)があります。

 これに脾を助ける米麹で発酵させることで旨味が凝縮し、

市販の中華の素を使わない、

無添加&自然の味を生かした旨味調味料が出来上がります。

 先日、これで餃子を作ってみましたが…

餃子の◯将よりも美味しかった自信があります。笑


 そのほか、チャーハンを炒めるときや

 野菜を炒める調味料代わりに使うなど…

汎用性も高いので是非、お試しいただきたいです。



さて、暦では春といえども…

なかなかまだ寒い日が続くと春をイメージしづらいかと思います。


何回寒波くんねん!!


と、ツッコミたくなるような気候。

しかし、日照時間が短くなってきたり、

すでに花粉が飛びはじめていたり…など

じわじわ春が近づいてきている事実があるわけです。

春は環境変化も多い時期ですので

一層、自律神経系(東洋医学では肝の臓に当たります)にも

影響を与えやすいときです。


この食養生を、効能はもちろんですが…

1つの楽しみとして活用していただき、

心身共にリフレッシュの役に立つことができれば幸いです

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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