二十四節気『啓蟄』食養生

query_builder 2025/03/11
茨木_鍼灸東洋医学自律神経
啓蟄 画像

2025年の啓蟄は3月5日から3月19日の期間です。

「啓」は“開く”、「蟄」は“土にこもる”という意味があり、

「冬ごもりしていた虫たちが地上に出てくる時期」

という意味があります。

気温が上昇してきますので、土が温まり、

冬眠していた昆虫や生き物が活動を始めるわけですね。

また、梅や菜の花が咲き始めますので

いよいよ春の訪れを実感することができます。


たまには息抜きにそういった自然の変化を感じながら散歩する…と

いうのも心身のリフレッシュには良いかと思います。


冬の寒さから解放され、

身体が動きやすくなる時期ですが…


春は環境の変化も多い季節であり、知らず知らずのうちに

ストレスを抱えてしまっていることもしばしば。

こういったストレスは肝の臓に大きく負担をかけます。

同時に気温の変化や自律神経の乱れにより

体調不良を起こさないように注意が必要な季節です。


気温は暖かくなりつつありますが

冷たい空気は下に溜まりやすい傾向があるため

足元の冷え対策は引き続き行なってください。

(寒邪はしたから侵襲する傾向があります)


啓蟄の食養生

春の臓である肝を直接養う“性味”は酸味ですが

苦味で以って余分な熱を摂ったり、浮腫みを解消することができます。

冬は「蔵」の季節だったので、

蔵をお掃除するようなイメージ(=デトックス)ですね。

また、苦味は気を引き下ろす性質があるので

気が亢ぶりやすい春との相性が良いです。

啓蟄ではデトックスになるような苦味を含む食材も

取っていきたいですね。


・菜の花

→まさしく春の食材ですね。

 菜の花は苦味で篭った熱を冷ましつつ、血流を促します。

 肌トラブルや春先ののぼせ感、頭痛、目眩等にも

 効果があるとされています。


☆菜の花のおひたし

→菜の花の苦味を活かしつつ、肝を助ける「酸味(柑橘)」と

 「旨味(出汁)」を組み合わせたレシピです。

 春のデトックスを促しつつ、柑橘系の香りづけで

 リラックスしつつ疲労回復をサポートをします。

 おひたしは簡単なので是非、副菜として一品どうぞ。


他にも芹(せり)や蕗(ふき)などの春野菜も

苦味が含まれ、今の時季が旬ですので召し上がってくださいね!


・新玉ねぎ

→玉ねぎは甘味と辛味を兼ね備えた食材です。

 まだ朝晩の寒暖差が大き今、辛味で身体を温めつつも、

 甘味で脾胃を助け、本格的な春に向けての体力をつけてくれます。

 今は刺激的な辛味が少ない新玉ねぎが旬なので、

 是非新玉ねぎを手に取って下さい。

 また、玉ねぎに含まれる硫化アリルは

 血流を促進させる効果があります。

 疲労回復にも良いと考えられるでしょう。


☆新玉ねぎと黒酢のマリネ

→黒酢にはクエン酸が含まれ、その性味は酸味なので

 主に肝の臓をサポートして滞った気の流れを良くしてくれます。

 体を程よく温めつつ、脾胃を助ける玉ねぎとの相性は非常に良く、

 疲労回復にはもってこいの料理ですね。

 生食になるので、やはり辛味の少ない新玉ねぎがおすすめです。


以前もどこかの記事に書いたかと思いますが、

春は草木が芽生えるように、陽気も芽生え、

気が上昇しやすい傾向にあります。

カフェイン、カカオポリフェノールなどは興奮作用があり

気を上昇させやすいので少々控えめにする方が良いでしょう。

また、美容に良いと言われることも多いですが…

ナッツ類も気を昇らせやすい食品です。


昔、「ピーナッツを食べすぎると鼻血を出す」

と言われたことありませんでしたか?

(私はチョコレートも言われていましたが…)


そう、気逆して鼻血が出やすくなるわけですね。


あと、顔に吹き出物も出やすくなりますよね。


美容に良いかもしれませんが…

何事も程々に、ということですね。


同じ理論でいうと…

気逆傾向にある人は

花粉症状も出やすいのでお気をつけてくださいね。

あれも上部のおける諸々の症状です。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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