【穀雨の食養生】春の湿気をデトックス!脾胃を守る食材と養生法

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東洋医学
二十四節気 穀雨

二十四節気 穀雨とは?

穀雨(こくう)は、二十四節気のひとつで、

2025年は4月20日〜5月6日の期間です。

「穀物を潤す雨」という意味があり、

春の雨が田畑を潤し、作物の成長を助ける時季とされています。


「穀」は米・麦・豆などの穀物を指し、

「雨」はその育成に不可欠な自然の恵み。


つまり「穀雨」とは、農作物にとって

最も重要な雨期の始まりを意味する節気なのです。


また、立春から数えて88日目である「八十八夜」とも近く、

新茶の季節でもあります。

この頃に摘まれる新茶は「無病息災の縁起物」とされ
昔から「八十八夜に摘んだ茶を飲むと一年無病」といわれるほど
穀雨の時期に出回る新茶は、
春の“気の養生”に欠かせない飲み物でもあります。


一方で、穀雨の頃は、自然界の気が

「生」から「熟」に移り変わるタイミングです。


春の勢いがピークを過ぎ、地中に蓄えられていた水と陽気が

地表へと昇るため、湿邪が盛んになります。


この変化に身体がついていかないと

「脾」がダメージを受けやすくなるのです。

湿気が増え、気温も上がってくるこの時期は、

体調の変化が起きやすい季節でもあります。


穀雨の養生のキーワードは「脾」と「湿」

東洋医学では「湿は脾を傷る」といわれるように、

湿気が増えると胃腸に負担がかかりやすくなります。

次のような症状が現れたら、

体内に湿が溜まっているサインかもしれません。

・食欲不振

・胃もたれ

・むくみ

・身体の重だるさ

・朝起きてもスッキリしない など


この時期は「脾胃をいたわり、湿を追い出すこと」が

重要な養生ポイントになります。



穀雨におすすめの食材・レシピ 

  • ハトムギ、小豆、とうもろこし、緑豆などの利尿食材
    湿をさばく食材を積極的に摂りましょう。
    ハトムギ茶やとうもろこし茶は手軽でおすすめです


  • キャベツ
    平性で五臓(肝・心・脾・肺・腎)すべてに作用し、消化にもやさしい万能野菜です。

    \おすすめレシピ/
  • 山芋とキャベツの味噌スープ
    山芋は腎を補い、滋養強壮作用があり、
    火を通すことで消化吸収もよくなります。
    味噌との相性もよく、病み上がりの方や
    便秘気味の方にもおすすめです。


  • 蕗(ふき)
    涼性・苦味のある春のデトックス野菜。
    湿と余分な熱を排出してくれます。


    \おすすめレシピ/
  • たけのこと蕗の煮物(+高野豆腐)
    たけのこと蕗の苦味で肝を伸びやかにし、
    高野豆腐を加えることで脾と腎を補い、
    気血を養うバランスの取れた一品です。
    まさに
    「春三月、此謂發陳(はっちん)=古きを去り新しく発する」という春の養生そのもの。


穀雨に取り入れたい生活習慣

  • 朝は白湯+軽いストレッチや散歩
    →気血の巡りを促し、体内の余分な湿を追い出します。

    特にのんびりと行う散歩はおすすめです。
    湿気や悪天候で動きづらい日でも、
    室内での体操やストレッチを習慣にしていると
    気持ちの良い1日のスタートを切れるかもしれませんね!


  • ヒノキ花粉、黄砂、PM2.5 対策。
    → 外出後はうがい、可能であれば鼻うがい、
     こまめな水分補給で呼吸器を守りましょう。



まとめ

穀雨の時期は「湿」との付き合い方がカギです。
・胃腸の不調や重だるさは「湿」が原因のことも。
・利尿作用のある食材や、 消化を助ける食材を
 取り入れて体内環境を整えましょう。

・気温の上昇による熱こもりにも注意しつつ、

 春のエネルギーを心地よく取り込む工夫を。


自然の流れが

「春の伸びやかさ」から「夏への準備」へと移るこの節目。
身体の中でも、肝から脾へのケアが大切になります。
土のにおい、風の湿気、空の明るさ――など
自然の変化を感じながら、

日々を整える暮らしを意識してみてはいかがでしょうか。


自然の流れと調和しながら、

心身ともに軽やかな春をお過ごしください。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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