【芒種(ぼうしゅ)養生】湿気と向き合う季節の過ごし方

query_builder 2025/06/05
東洋医学
芒種イメージ画像

さて、6月に入りました。
早いもので2025年も折り返し地点です。


先週は「少し涼しいかな?」という日もありましたが、

いよいよ本格的に夏の気配を感じます。

湿度も上がってきて、

“身体がまとわりつくような感覚”を

感じている方も多いのではないでしょうか。


6月上旬から中旬にかけて訪れる二十四節気のひとつ

「芒種(ぼうしゅ)」は、まさにそんな季節の節目。


梅雨が本格化し、蒸し暑さや重だるさが身体や心にのしかかってくる時季でもあります。


芒種とは?


芒種とは、稲や麦など「芒(のぎ)」と呼ばれるとげのある穂をもつ植物の種をまく頃という意味です。
2025年は6月5日から6月20日までが芒種の期間です。
昔はこの時期は田植えの真っ盛りでした。
(今では田植えの時期が少し早まっております)

日本各地では「御田植(おたうえ)神事」や「虫送り」といった行事が行われ、豊作を願ったといいます。

田畑が潤い、自然界のエネルギーがぐんぐん育ち始める。

しかし同時に、私たちの身体も

“湿気”と“暑さ”という外からのストレスを受けやすくなります。

そんな季節の過ごし方をこの記事では綴っていきます。


芒種の時期に起こりやすい不調とは?

この時季は、東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」が強まるとされます。

湿邪は、身体の気・血・津液(水)の巡りを滞らせ、

重だるさ・むくみ・食欲不振・気分の落ち込み

などの不調を引き起こすと考えられています。

こんな症状はありませんでしょうか?

  • 朝起きても体がすっきりしない
  • 足がむくみやすい
  • 胃が重く、あまり食べられない
  • 頭がぼーっとして集中力が続かない

これらは「湿」が身体にたまっているサインかもしれません。
※必ずしも湿邪が関与しているとは限りませんのでご注意。

そんな場合でも食べ物や過ごし方を少し工夫するだけで、

ぐっと快適に過ごせるようになるかもしれません。


芒種の食養生|「水はけ」と「胃腸をいたわる」がポイント

湿気の多いこの時季は、身体の“水はけ”をよくすることが大切です。
さらに、湿邪の影響を受けやすい

“胃腸(東洋医学でいうところの脾胃)”を整えることもポイントです。

はたらき

食材の例

余分な水分を排出する(利湿)

はと麦、とうもろこし、きゅうり、冬瓜など

胃腸を整える(健脾)

白米、山芋、豆類

気を巡らせる(行気)

紫蘇、ミント、生姜(少量)

熱を冷ます(清熱)

緑豆、ズッキーニ、すいか皮

気温が高くなってきますが、冷たいものばかりを摂りすぎず、

時には“温かい汁物+季節の野菜”をバランスよくいただきましょう。

食欲がないときは、粥やスープなど消化に優しい料理がおすすめです。


芒種の暮らしのヒント

  • 湿度対策:除湿器、風通しのよい服装で「空間と身体の通気性」をUP
  • 軽い運動:軽い散歩やストレッチで“気”を巡らせ、発汗で”湿”や”熱”を排出してスッキリ
  • お風呂タイム:湯船につかって汗をかき、体内の“湿”・”熱”を排出するのもOK


芒種は、自然の成長とともに私たちの身体も変化するタイミング。

重だるさや疲れを感じやすい時期ですが、だからこそちょっとした整えの習慣が、大きな元気につながります

旬の食材とやさしい養生で、軽やかに梅雨を乗り越えていきましょう。

----------------------------------------------------------------------

鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG