【夏至(げし)養生】一年で最も陽が強くなる季節

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東洋医学
夏至イラスト

「最近、本当に日が暮れるのが遅くなりましたね」

「暑すぎて疲れが取れにくくなってきたかも…」

「暑くて夜が寝苦しい…」

そんな声が聞こえてくる季節になりました。


6月下旬に訪れる二十四節気のひとつ、「夏至(げし)」。


1年のうちで最も“昼が長くなる”時期であり、

本格的な夏の到来を感じさせる節目です。


夏至とは?

2025年の夏至は6月21日(土)。

夏至は、太陽の高さが最も高くなり、日照時間が年間で一番長くなる日。

東京では冬至よりも約5時間も日が長くなると言われています。

昔の人々は、この夏至を“陽が極まる日”と捉え、自然の節理に感謝しながら静かに次の季節への備えをしていました。


京都では「夏越の祓(なごしのはらえ)」という神事が6月末に行われ、茅の輪をくぐって半年の厄を祓う風習が今も残っています。


また、この時期に食べられる和菓子「水無月」は、暑気払いとしても親しまれてきました。


夏至の時季、身体はどうなる?

太陽のエネルギーが最高潮に達し、

気温もどんどん上昇していきます。

そして夏至は日照時間が1年の中で最長となります。

つまり、自然界における陽の気が最大になります。


そんな中で私たちの身体は…


  • 発汗による水分・ミネラルの消耗
  • 強い紫外線による疲労感・イライラ
  • 暑さによる胃腸の弱り・食欲低下
  • 寝苦しさによる睡眠の質の低下…


といった影響を受けやすくなります。


特に“心(しん)”の働きに負担がかかりやすく、

不眠・動悸・のぼせ・情緒不安定などを感じやすい方も。


だからこそ、夏至は

「冷やしすぎないクールダウン」が大切なのです。


夏至の食養生|「潤い」「涼」「心をやすめる」


この時季の食事のポイントは、


  • 体に必要な水分や陰(いん)を補う
  • こもった熱を“やさしく”冷ます 心を落ち着かせる


ことにあります。


はたらき

食材の例

体を潤す(生津止渇)

スイカ、桃、キウイ、寒天、はちみつなど

熱を冷ます(清熱)

トマト、レモン、きゅうり、ズッキーニ

心を落ち着かせる(清心安神)

バジル、蓮の実、小豆

タンパク質補給&回復

鶏むね肉、枝豆、豆腐、白身魚

食欲が落ちるときこそ、


“しっかり食べて体を守る”意識が大切です。

冷たいものばかりではなく、温冷のバランスを心がけましょう。


暮らしの養生ヒント

  • 朝型生活を意識
    日照時間が長い時期。早寝早起きで“陽”に合わせたリズムをとりましょう。


  • 冷房との付き合い方
    冷やしすぎず、設定温度は26〜28℃目安にすると良いでしょう。


  • 心をほぐす習慣
    音楽・香り・読書など、心の“涼”をつくるひとときを送るのも良いですね。


おわりに

夏至は“夏の始まり”のようでいて、実は“陽の極み”。

ここをどう過ごすかで、夏バテ・熱中症を防げるかが決まるともいえる、大事なタイミングです。


ぜひ、旬の食材と小さな工夫で、体も心も“ふわっと軽やかに”過ごしてみてくださいね。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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