夏バテを防ぐ!西洋医学と東洋医学が教える原因・予防・食事法

query_builder 2025/08/26
茨木_鍼灸東洋医学自律神経
夏バテ画像

夏バテ、その不調の正体は?

「最近、体が重い」「食欲がない」「やる気が出ない」

夏にそのように感じることはありませんか?

これらは、夏の高温多湿や生活リズムの乱れによって起こる夏バテの典型症状です。
放っておくと、免疫力の低下や体調不良が長引き、

いわゆる「夏カゼ」を引くようなことも。

今、巷ではコロナウイルスも流行っていますが、

そうなった場合には感染のリスクは上昇しますし、秋以降の健康にも影響を与えます。

東洋医学の古典である『黄帝内経・素問【四気調神大論編】』


夏の不養生は秋に呼吸器の病を引き起こし、冬には重病化する、

と記載されています。


夏三月.此謂蕃秀.天地氣交.萬物華實.夜臥早起.無厭於日.使志無怒.使華英成秀.

使氣得泄.若所愛在外.此夏氣之應.養長之道也.逆之則傷心.秋爲痎瘧.奉收者少.冬至重病.」


これから先の季節の健康のためにも夏バテを侮ってはいけません。


私も経験しました

私自身も真夏のランニングや冷房の効いた室内外の行き来で、夏バテに悩まされることがありました。

食欲の低下、下痢傾向、気力の低下、ランニングのパフォーマンスが上がってこない…など。
しかし、西洋医学と東洋医学の両面から夏バテについて理解し、

私生活から改善することで、体調を崩さず夏を乗り切れるようになったのです。

皆さまにも少しでも健康にお過ごしいただけるよう、是非、この記事を読んでいただきたく思います。


西洋医学の視点

こちらは一般的な視点ですね。

おさらいも兼ねてまとめてみます。

【原因】

  • 発汗による水分・ミネラルの喪失
  • 室内外の温度差による自律神経の乱れ
  • 栄養不足(特にビタミンB群やタンパク質)
    →ビタミンB群:エネルギー代謝や神経の安定化に働く
    →タンパク質:筋肉・臓器・酵素の材料になったり、ホルモン・免疫機能の維持や、体温調整にも関与します。
  • 睡眠の質低下(熱帯夜によるものなど)

【対策】

  • 水分+ミネラル補給(麦茶、梅干し、経口補水液)
  • 室内外の温度差は5~7℃以内に調整
  • ビタミンB1、クエン酸、タンパク質を意識的に摂取


などがあります。


では、東洋医学的にはどのように考えるのか?

西洋医学とは違う視点なので面白いのではないかと思います。


東洋医学の視点


東洋医学では外部因子(環境)と内部因子(体内の状態)は

違いに影響し合うもの、と考えます。


つまり、自然と人体は一体であるということです。

これを「天人合一(てんじんごういつ)」といいます。


女性であれば月の満ち欠けに象り、月経があるし、

天気の状態が体調に影響を及ぼずこともありますよね。

また、一定の季節(季節の変わり目など)になると調子が悪い…など。


やはり人体と自然環境は切り離せないものがあります。


そして内部環境が乱れていえば、外部からの影響を受けやすくなります。


夏の暑さに負けないようにすること、

つまり夏バテしないためにも身体内を整える必要があるのです。


さて、ではみていきましょう。


【原因】

  • 「暑邪(しょじゃ)」による気・津液(体液)の消耗 
    → つまり発汗のことです。発汗は体温調節に重要な機構ですが、発汗しすぎはエネルギーを損耗します。


  • 「湿邪(しつじゃ)」による脾(消化吸収機能)の低下→外的な湿気のほか、水分の過剰摂取、甘物や油膩物の多食などでも湿邪が生じて消化器の機能低下を起こすことがあります。


  • 冷たい飲食や冷房による「寒邪」の影響
    →寒邪も湿邪と共に消化器に悪影響を与えたり、カゼ引きのトリガーになることがあります。


体質別傾向

夏バテでもどの症状がメインに起こっているかによって、

タイプを分けることができ、タイプ別で対処法も異なります。


【気虚タイプ:疲れやすい、息切れ】

対処法

  • 食事
    豚肉、豆類、山芋、かぼちゃ 、穀類(白米・雑穀)
    「補気健脾」:脾を健やかにし、気を補います。
  • 生活
    睡眠をしっかりとり、足りない場合は昼寝で補う
    気を養う
    無理な運動は避け、軽いストレッチやウォーキング程度にとどめる。
    →気を消耗しすぎないようにする 。
  • 西洋医学的視点
    →ビタミンB群(豚肉、大豆)、タンパク質を意識的に摂取する。
     朝食を抜かない(血糖値安定でエネルギー不足予防)


【湿盛タイプ(むくみ・頭重感・消化不良)】

対処法

  • 食事
    小豆、ハトムギ、冬瓜、とうもろこしのヒゲ茶
    →「利湿健脾」:脾を養い、水湿の代謝を良くしてくれます。 
    冷たい飲み物・油っこいもの・甘いもも控える
    →これらの食品は湿邪を生成させやすいです。
  • 生活:
    軽い運動(散歩、半身浴などでもOK)で発汗し、湿気を体外に排出する(同時に排熱にも働く)
    除湿器やエアコンで部屋の湿度を管理する
    →外からの湿邪の影響を抑えます。
  • 西洋医学的視点
    利尿作用のあるカリウム食材(きゅうり、スイカ、バナナ)を取る(むくみの解消にも)
    消化の良い食事(お米、白身魚、野菜スープ)で胃腸を守る


【陰虚タイプ(のぼせ・寝汗・口渇)】
対処法

  • 食事: 豚肉、豆腐、白きくらげ、梨、スイカ、きゅうり
    →「養陰清熱」:陰を補い、熱を冷ます
    辛いもの・アルコールは控えめにする
    → 発汗による消陰もしくは身体に熱を篭らせてしまいます。
  • 生活:
    遅くまで起きず、早めに入眠する
    →睡眠は気・陰を養います。
    日光の当たりすぎ、発汗しすぎないように気を付ける
    →いわゆる熱中症や脱水は身体に大きなダメージを与え、熱がこもってしまいます。
  • 西洋医学的視点:→水分+電解質を意識して補給(スポーツドリンクは糖質が多いので薄めるなど工夫しましょう)
    →抗酸化成分(トマトのリコピン、緑茶のカテキン)で熱による細胞ダメージを防ぐ


まとめ

夏バテは単なる疲れではなく、身体の声からのサインです。

西洋医学では「水分・栄養・休養」、

東洋医学では「脾胃を守り、気・津液を補う」ことが重要とされます。

体質に合わせた工夫を取り入れることで、夏の不調は予防・改善できます。


今日からでも簡単にできる予防を行ってみませんか?

  • 冷たい飲み物ばかりでなく、温かい汁物を一品プラスしてみる
  • 寝る前にスマホを置き、深呼吸して眠りにつく
  • 旬の食材(スイカ、冬瓜、ゴーヤなど)を食卓に取り入れる


こうした小さな工夫が、秋以降の健康にもつながっていきます。


先述した『黄帝内経』「秋爲痎瘧.奉收者少.冬至重病」とあるように、

今の養生が先の季節の健康を形作ります。

東洋医学の原則は「治未病=未病を治す」

病気になる前に治しましょう、という予防的な考え方です。

つまり、予防こそが健康の秘訣なのです。


立秋を過ぎ、少しづつ秋の色が見え始めるようになりましたが、

まだまだ暑い気候は続きます。

どうぞ皆さま、残りの残暑も元気にお過ごしください。   

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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