ご縁の連鎖がつないでくれた「鍼灸 縁庵(よすがあん)」という場所 〜院名の由来と、これまでの歩み〜

query_builder 2025/11/25
茨木_鍼灸東洋医学
ロゴクッキーとパンフレット

少し前のことになりますが、

2025年10月28日、当院は開院4周年を迎えました。

本当はもっとタイムリーに綴れたらよかったのですが、

現在通っている学校(鍼灸教員養成科)の課題や教育実習などが重なり、なかなかブログを更新できずにいました。

今回は、治療や養生のお話ではなく、私個人のこれまでを振り返るような内容になっています。


ご興味のある方のみ、ゆるっとお付き合いいただければ幸いです。笑



振り返ってみると、

今こうして「鍼灸 縁庵(よすがあん)」として4周年を迎えられたのは すべて「ご縁の連鎖」のおかげだなぁとつくづく思います。


【ケガだらけのランナー時代から始まった物語】

そもそものスタートは、中学時代。

私は陸上競技(長距離)をしていて、とにかくケガの多い選手でした。

練習をがんばりたい気持ちはあるのに、身体がついてこない、思うように走れない——。


そのたびに支えてくれたのが、鍼灸によるコンディショニングでした。


当時の私は、鍼灸の理論なんて全く分かりませんでしたが、

「走れるようになる」という事実だけはしっかりと身体で感じていました。


先輩から声をかけてもらったご縁で、京都の高校へ進学。 「もっと強くなりたい」という思いで環境を変えたにも関わらず、待っていたのはハードな練習と、繰り返すケガでした。


練習量は増えたのに、競技力は中学時代の自分よりも落ちていく…。

走りたくても走れない日々…。


たくさん悔しい思いをしてきました。


【「ケガをする子を支えたい」でも、体育教師にはなれなかった】

そんな経験から、私はある時こう思います。


「自分が指導者(体育教師)になれば、 ケガをした子にも、もっと手厚く対応してあげられるんじゃないか」


しかし、ここで現実的な壁にぶつかります。


それは



——私は人を怒るのが本当に苦手だということ。笑



親にも「体育教師は向いていないんじゃない?」と言われ、

教師の道はあきらめることにしました。


でも、気持ちそのものは消えませんでした。

「ケガをした子たちを助けてあげる立場になりたい」


そう思ったとき、ふと頭に浮かんだのが、

昔から自分を支えてくれていた鍼灸の存在でした。


こうして私は、

「競技者としてお世話になってきた側」から

「ケガをした人を支える側」へと、

足を踏み出すことになります。


【西洋医学どっぷり、東洋医学はむしろ嫌いだった学生時代】

大学に入ってからは、スポーツトレーナー志望として西洋医学を中心にガッツリ勉強しました。


解剖学・生理学・トレーニング理論……。


目に見える構造や数字、データで説明できる世界は、当時の自分にとってすごく分かりやすく、しっくりきました。


一方で、東洋医学はというと——


「抽象的でよく分からない」

「なんとなくフワッとしている」


正直に言えば、嫌いな分野でした。笑


卒論も完全に西洋医学寄りのテーマで書いたくらいです。


【「一時的によくなるだけ」に悩んだ新人時代】

卒業後は、これもまたご縁があって、

自分がお世話になっていた鍼灸整骨院に入社します(2016年)。


好きな現場で働ける。

スポーツに関わりながら人の役に立てる。


そんな期待を胸にスタートしたのですが、

しばらくしてから、ある違和感に悩まされるようになります。

「一時的によくはなるけれど、すぐ戻ってしまう」

「鍼灸は別にいいかな…」


患者さんからそんな言葉を聞くたびに、


「自分は本当に役に立てているのだろうか」

「根本的な治療ができていないのではないか」と、

頭を抱える日々が続きました。


往診で介護施設やデイサービスにも行っていました。

そこで主に行うことは機能訓練。

「自分の職業ってなんなのだろう…」


と落ち込むようなこともありました。


【「鍼1本で治療する先生」との再会】

そんな中、職場の飲み会の席で、ある先生の噂を耳にします。


「昔ここで働いていた〇〇先生は、 鍼1本で治療しているらしいで」


実は、大学時代にも「鍼1本で治すような治療法がある」という話を聞いたことがあり、なんとなく興味を持ち、『北辰会』という存在は知っていました。


しかしそのときは深く調べることもなく、流していました。


しかし、現場でのモヤモヤが続いていたこのタイミングで、 また同じ話を耳にしたことは、今思えばひとつのターニングポイントだったのかもしれません。


その先生は、かつて私自身が中学校時代に診てもらったことのある先生でもありました。
(当時はマッサージやストレッチを受けていただけでした)


「ご無沙汰しております。お元気ですか?」


と勇気を出して連絡を取り、実際に施術を受けに行きました。


そこで体験したのが、紛れもなく北辰会方式の鍼灸でした。


鍼は1数、深さも極浅い。


それなのに、全身の状態がスッと変わっていく感覚がありました。



「あ、これだ。」



心の中でそう感じたのを今でもよく覚えています。


もしあの飲み会に参加していなければ、

もしあの先生がそこで話題に上らなければ——。

そう思うと、これもまたひとつの大きな「ご縁」でした。



【ご縁がご縁を呼び、北辰会へ、そして弟子入りへ】

そこから私は、

「東洋医学を本格的に学び直したい」

と強く思うようになり、翌年には北辰会に入会(2017年)。


関西本部だけでなく、「少しでも追いつきたい」という一心で、有給を使いながら関東支部にも毎月通いました。


同じ一年の間に、勤務先を退社する決断もしました。


「しばらくはアルバイトをしながら勉強に専念しようかな」


と考えていた矢先——。


7月の関東支部代表講演(代表=師匠)の打ち上げで、

師匠からこう声をかけられます。


「日野くん、こんなとこまで来てるんか」


そして、これまでの経緯をお話しすると、


「ちょうどうちも10月から空きが出る。どうや?」


と、お誘いをいただきました。

(この時、脈を診られたのは少し恐かった。笑)


こんなにもタイミングがぴったりなチャンスを逃すわけにはいかない。

そう思い、2017年10月、藤本玄珠堂の門を叩き、内弟子となりました。


【弟子入り、そして分院長へ。走り続けた修業の数年間】

そこからの展開は…本当にすさまじく早かったです。笑


弟子入りしてからわずか半年で、分院長に。


北辰会に入会してまだ1年、内弟子としても半年。


「え、もう分院長!?」


と、自分でもツッコミたくなるようなスピードでしたが、

そんなことを言っている余裕もなく、とにかくやるしかない毎日。


プライベートをほぼ捨てて、 ひたすら勉強と臨床に打ち込む数年間でした。


【コロナ禍で退店、そして「縁庵(よすがあん)」開業へ】

そんな中で訪れたのが、コロナ禍です。

商業施設に入っていた分院は、

情勢の影響を受けて退店を余儀なくされました。


「このまま患者さんを見捨てるわけにはいかない。」


そう思い、決して余裕があるわけではない中で、

なんとか道を探り、2021年10月28日、

自分の院を開業することにつながりました。


それが、今の【鍼灸 縁庵(よすがあん)】です。



「縁庵(よすがあん)」という名前に込めた意味


ここまで振り返ってみると、

私の人生は本当に「ご縁の連鎖」で出来ていると感じます。


  • 陸上競技に出会えたご縁
  • 先輩の一言がきっかけで京都の高校へ進学したご縁
  • ケガを通じて鍼灸にお世話になったご縁
  • お世話になった鍼灸整骨院への就職というご縁
  • 北辰会方式の先生との再会というご縁
  • 師匠からの「どうや?」という声かけのご縁
  • コロナ禍の中でも患者さんに背中を押してもらったご縁


そして、そのほかにもたくさんのご縁…


ひとつでも欠けていたら、

今ここでこうして文章を書いている私はいなかったと思います。


だからこそ、開業にあたっては、

どうしても屋号の中に「縁」という字を入れたいと考えました。


調べていく中で、「縁」には「よすが」という読み方があり、

それには、”頼り・拠りどころ”という意味があることを知りました。



数ある鍼灸院の中から、当院を選んで来てくださる方とのご縁。
そのご縁を大切にしながら、
からだと心の“頼り・拠りどころ”のような存在でありたい。



ただ、私は大きな病院や、立派なビルのテナントではなく、 「小さくても落ち着ける場所」をつくりたかったので、

小さな小屋・場所を意味する「庵」という字を合わせて、

「縁庵(よすがあん)」と名付けました。



【ロゴに込めたもうひとつの願い】

縁庵のロゴマークにも、ちょっとした仕掛けがあります。


東洋医学の象徴である陰陽太極図をベースにしつつ、

真ん中には一本の鍼のシルエット。

そしてその上には、小さな芽が伸びています。


そこには、こんな願いを込めました。


「私の鍼で“ご縁(円)”が芽生えますように」


鍼を通して、


  • 人と人とのご縁がつながる
  • 自分の身体とのご縁を結び直せる
  • 新しい一歩を踏み出すための、小さな芽が出てくる


そんな場所であり続けたいと思っています。


【4周年を迎えて、これからも】

開業から4年。

「もう4年」でもあり、「まだ4年」でもあります。


そして昨年からは、鍼灸教員免許を取得するために専門学校にも通い始めました。


無事に免許を取得できれば、一度は憧れ、あきらめた

「教師」という道に、今度は自分の好きな分野を教える立場として挑戦できることになります。


そう思うと、鍼灸師(プレイヤー)としての夢と、

教師(指導者)としての夢、二つの夢が叶うと言ってもいいのかもしれません。


このように自分のやりたいことに存分に挑戦できているのは、

何よりも当院に通ってくださっている患者さんに支えていただいているおかげだと感じています。

(実際に平日午前は学校のためにお休みをいただき、来院時間を調節していただいておりますので…)


その感謝の気持ちを少しでも形にしたくて、

4周年のノベルティとして、当院のロゴ入りクッキーをお配りしました。



皆さんが

「かわいい!」

「おいしかったです!」と喜んでくださり、

私自身もとても嬉しい気持ちになりました。


今回のロゴ入りクッキーは、

「毎日おやつu」さんにお作りいただきました。

米粉を使ったグルテンフリーのおやつや、からだにやさしい素材にこだわったお菓子のお店で、 当院のロゴも細かなところまで丁寧に再現してくださり、ひとつひとつ心を込めて焼き上げてくださいました。


HP

グルテンフリー米粉のおやつやさん 毎日、おやつU

Instagram

mainichi_oyatsu_u


この場を借りて、改めて感謝申し上げます。


さらに…お祝いの品々まで頂戴し、

本当に感謝しかありませんm(_ _)m



この感謝の気持ちを忘れずに、

これからも”よすが(頼り・拠りどころ)”として、

私の地元である、ここ阪急茨木市駅すぐの小さな場所(庵)で、

患者さん一人ひとりと向き合っていきたい思います。


ここまで読んでくださった皆さま、

そしてこれまで関わってくださったすべてのご縁に、

心から感謝を込めて。


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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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