スッポン鍋で徹底的に補腎!?東洋医学と栄養学からみる滋養のチカラ

query_builder 2025/12/08
茨木_鍼灸東洋医学体質改善
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先日、知り合いから琵琶湖で採れた天然のスッポンをいただきました!


おすすめの食べ方も丁寧に書いてくださっていたので、それに沿って調理することに。


生姜をたっぷり入れて、

一緒にいただいた九条ねぎを焼いて香りを出したものをどっさりと。


初めてのスッポンだったのでまずは王道のスッポン鍋にしました。




人生、初スッポンがまさかの自宅鍋になるとは…笑


後半はすりおろした山芋を入れて、徹底的に「補腎」モードへ。


締めは、旨味が凝縮したお出汁で雑炊。


もう、すべてが絶品でした。


生姜やねぎでからだを温め、

スッポンや山芋で腎を補う――


まさに、今の季節にはもってこいの内容だったと思います。


ここからは、そんなスッポンを


東洋医学(生薬・薬膳)の視点

西洋栄養学の視点


の両方から眺めてみたいと思います。



東洋医学から見たスッポン

【「滋陰・補腎・補血」の代表的な滋養食】

東洋医学・中医学の世界では、スッポンは古くから滋養食・薬膳素材として扱われてきました。


身体の潤い(陰)を補い、

血を養い、腎を助ける


といった働きをもつ食材として、

虚弱体質や慢性的な疲労、婦人科のトラブルなどに用いられてきたとされています。


また、中国の古典処方では、

スッポンの甲羅(鼈甲)が

「滋陰潜陽(のぼせやほてりをしずめる)」

「軟堅散結(しこりをやわらげる)」

などの効能をもつとされ、


肉の部分は

「養陰涼血・補腎」

の食材とされています。



【「腎」を補うって、具体的に何を整えるの?】

ここで少しだけ、「腎」のお話も。

東洋医学でいう腎は、腎臓だけでなく、かなり広い意味を含んだ概念です。


  • 成長・発育・老化現象
  • ホルモン・生殖機能
  • 骨・髄・脳・歯・耳・髪の状態


などを統括しており、

生命エネルギー(気・血・津液)を

『精』として溜め込んでいる“生命力の貯蔵庫”

のような役割を担っております。


そのため、


  • 疲れやすい
  • 冷えやすい
  • 腰がだるい
  • 髪や肌のツヤが落ちてきた気がする
  • 年齢とともに「ベースの体力」が落ちてきた感じがする


といったサインが続くとき、

東洋医学では腎の弱り(腎虚)を疑います。


スッポンのように「滋陰・補腎」の作用をもつ食材は、

こうした“腎虚っぽい”状態の養生食として位置づけられてきたわけですね。



【生姜・九条ねぎ・山芋との組み合わせは理にかなっている】

今回のスッポン鍋の組み合わせは、東洋医学的に見るとかなり理にかなっています。


● 生姜・九条ねぎ:温めて守る

  • 性質:辛・温
  • 体表を温め、冷え(寒邪)を追い出す
  • 胃腸の働きを助け、消化をサポート


生姜もねぎも、からだの外側(表)を温めて守る食材です。 冷えやすい季節、汗をかいたあと、体調を崩しやすい時期にはとても心強い存在です。


● 山芋(山薬):じんわり補う万能選手

  • 性質:甘・平
  • 脾・肺・腎に入り、気と陰をじんわり補う

胃腸の働きを助けながら、

腎もゆるやかにサポートしてくれる“優等生”食材です。


スッポンと組み合わせることで、


生姜・ねぎで「温めて守る」

スッポンと山芋で「潤し・補う」


という構図になります。


冷えやすい季節や、疲れが溜まっている時期の「補腎・滋養鍋」として、とても良いバランスです。



【栄養学から見たスッポン】

一方、栄養学的な目線でスッポンを見ると、こちらもなかなか優秀です。


スッポンの肉には、

良質なたんぱく質

多種類のアミノ酸(必須アミノ酸を含む)

ビタミンB群、ビタミンD

鉄分・カルシウムなどのミネラル

コラーゲン


などがバランスよく含まれていることが知られています。


情報参考:岩谷産業 Iwatani REPORT 

スッポンシリーズ



ざっくりまとめると、


  • 筋肉や酵素・ホルモンの材料になる「高たんぱく・アミノ酸」
  • エネルギーづくりや造血に関わるビタミンB群・鉄分
  • 骨や歯を支えるカルシウム・ビタミンD
  • 皮膚や関節などの結合組織の材料になるコラーゲン


といった“滋養食材らしい”プロフィールです。


もちろん、「スッポンさえ食べていれば疲れが全部治る!」というような魔法の食材ではありませんが…笑


日頃の食事や生活リズムを整えたうえで、ときどきスッポンのような滋養食材を取り入れると、ベースの体力づくりや冷え対策の心強いサポート役になってくれそう …


というくらいの距離感で捉えておくと、ちょうど良いと思います。

(あまり食べる機会はないと思いますが…)


【おわりに】

一椀の鍋も立派な「養生」

今回のスッポン鍋は、


東洋医学の目線では

「滋陰・補腎・補血」の養生鍋


栄養学の目線では

「高たんぱく+ビタミン・ミネラル+コラーゲン」の滋養鍋


という、なかなか贅沢な一椀になっていたと言えそうです。


スッポンのような食材は、

日常的にガンガン食べるものではないかもしれませんが…

だからこそ、「ここぞ」というタイミングで

からだと心をねぎらう“ご褒美養生” として楽しむのも良いなぁと感じました。


日々のベースは、あくまで普段の食事・睡眠・生活リズム。


そこにときどき、今回のような滋養鍋での“徹底補腎”タイムを差し込んで、

「よく頑張ってくれている自分のからだに、ちょっといいものを。」


そんな感覚で、季節の養生を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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