二十四節気『夏至』意味合いと過ごし方 〜東洋医学視点で〜

query_builder 2023/06/23
茨木_鍼灸東洋医学
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【二十四節気『夏至』2023年は6月21日】

6月21日(水)に夏至を迎えました。

北半球では1年で一番日照時間が長い日です。

北極圏では24時間太陽が沈まない白夜になります。

対象的にに南半球では1年で最も日照時間が短い日になります。


漢字であるように夏の至り…

つまり、陽の極みです。

陰陽図で示すと、以下のような感じです。



逆に陰の極みは冬至ですね。

1年で一番日照時間が短いです(北半球において)。


と、いえども日本ではまだまだ梅雨真っ只中。

天候も不安定でジメジメ〜っと毎日嫌〜な天気が続きますね。


私は暑いのは嫌いではないですが、蒸しっとしているのは嫌なので

早く本格的な夏が来てほしいです。


今年も真っ黒に焦げるのでしょうね…笑


と、前置きは以上にして本題いきましょう。



【夏至を3つに区分すると】


二十四節気を更に三つに分けた

七十二侯では以下のように区分されます。


初侯

乃東枯(なつかれくさ かるる)

 夏枯草(カゴソウ)=ウツボグサが枯れる頃とされています。

 夏枯草は生薬名で中国や韓国でも親しまれているようです。

 熱を取り除きながら気の流れを良くする作用があるため、

 冷え体質の人には向かないようですね。

 日本ではハーブティーに用いられることもあるようです。

 カリウムやタンニンが含まれており、消炎作用や利尿作用があります。


次侯

菖蒲華(しょうぶ はなさく)

 菖蒲=アヤメの花が咲く頃。

 アヤメ科の花は紫色の花弁をしていて、

 なかなか区別がつきづらいです。

 優劣はつけがたい、見分けがつきづらいという意味合いで

 「いずれアヤメかカキツバタ」ということわざも生まれました。

 因みに、アヤメは比較的乾燥地を好み、花弁に網目模様があります。

 花札のあの、紫のお花ありますよね。

 あれは実は…カキツバタの方なのだそうな…笑


末侯

半夏生(はんげ しょうず)

 半夏はサトイモ科の一種である烏柄杓(カラビシャク)の

 根茎の外皮を除去して乾燥させたもので、生薬ですね。

 半夏厚朴湯や、半夏瀉心湯、抑肝散加陳皮半夏など

 漢方でもよく使用されます。

 単体では余分な水湿を巡らせ、これを下すような働きをします。

 生用では毒性が強いため、一般的には炮製した製半夏が使用されます。


こうみてみると、

カゴソウで熱を除いたり、半夏で水湿を除いたり…と

まさに梅雨の時季にもってこいの生薬たちが揃っていますね。

その時季に自生する植物ということは、

やはりそれなりの意味合いがあるのだということがわかりますね。


…かといって何の知識もないままに

その辺の生えている雑草を食べるようなことは辞めてくださいね。笑



また、風習としては何かあるのかなぁ…

と調べてみましたが、

夏至の時季あたりは農作業が忙しい傾向にあるために

全国的な風習というものはあまりないようですね…。

冬至は色々あるのに…なんか寂しいですね。笑


ただ地方によっては何かしら風習があるところも…。

皆さんの地元やお住いの地域はいかがでしょうか?



【これからの過ごし方〜本格的な夏へ〜】

以前綴った立花の項目のところでも書きましたが…

夏は陽が強い時季ですので、人体もそれに従い、

陽へと傾く傾向にあります。


つまり陽らしい生活をして

しっかりと正気を養うようにしなければなりません。


二十四節気『立夏』意味合いと過ごし方 〜東洋医学視点で〜


陽らしい生活とは…

まぁ、現在は温暖化で非常に…というか

異常に暑いのが問題なわけですけれども…

冷房のガンガン効いた部屋で引きこもっているのでは

ダメだということですね。


ただでさえ、暑いが故に冷たいものや

身体を冷やすようなものを摂っているなかで

冷房による外部からの冷えも相まって、夏カゼを引いてしまったり、

夏バテを起こしたり…

そしてこの冷えの影響での身体の不調…

冷え症気味、足のむくみ、便秘傾向或いは下痢気味など、

あと、急性腰痛、いわゆるぎっくり腰なんかも多かったりします。


うん…毎年何人かいますね。卒腰痛(ぎっくり腰)。笑


ですので、冷えた環境で閉じこもってばかりいるのではなく、

太陽の日を浴びることを厭わず、

比較的涼しい時間帯を狙って散歩や運動をすることがベストです。


もう最近の夏の日中は平気で40℃超えたりするので

熱中症にだけは本当にお気をつけくださいね。


養生のつもりが…

反って身体を悪くしかねませんので…。


それから、アイスとか氷入りの飲料をガンガン飲むよりも

やはり旬である夏野菜や果物を取ることによって

身体の熱を冷ましてあげるほうが自然ですし、より効果的です。


もともとお腹が弱い人だと、野菜に火を通してから頂くなど

工夫をこらして、この夏を乗り越えられるといいですね。


あと、夏バテで食欲が低下して…

というようであれば

おすすめするのが甘酒ですね。

”飲む点滴”とはよくいったもので東洋医学的の視点からも

非常に優れていると思います。


お米の自然な『甘味』は脾胃を養い、

夏バテの食欲不振にもってこいです。


ここに私は身体内の冷え予防も兼ねて

生姜をすりおろして混ぜて飲むようにしています。


同じ理論でいうと”冷やし飴”もいいと思います。


ただどちらも、それなりの糖質も含むわけですから…

過剰摂取にだけはお気をつけてくださいね!



とかいっている私も先日…

暑い中、いわゆるランナーズハイになってしまい走りまくっていたら…

軽い脱水のようになり、食欲が低下してしまいました。。。。

まさしく不養生。笑


そこで自分に鍼をしたら

スッと身体の不快感が取れて…

逆に思っていた以上に食欲が出てきてしまいました。笑


鍼ってすごいなぁ…と改めて感動しつつ、

自分の身体への調整って難しいなぁ…と感じた瞬間でした。



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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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