顔面気色診-面色白-

query_builder 2023/12/17
茨木_鍼灸東洋医学
顔面気色診 面色白

顔面気色診について、

前回から各論というか…

顔色についての話を色ごとに分けて

説明しております。


顔面気色診 -面色紅-


今回は『面色白』。

顔色が白い場合、何を示すのか…

どういった意味があるのか…


そんな話をしていきます。


【白=栄養不足?】

まず、東洋医学でいう面色白とは

顔面の血色がなくて白いことを言います。


血そのものや、血の素となる気の営気…

併せて営血(えいけつ)というのですが、

この営血が顔面部を栄養できないために

顔色が白っぽくなる、と考えらえます。


主な原因としては、

身体を温める気が不足し、

冷えに傾いてしまう”虚寒”

血そのものが不足して栄養不足となる

”血虚”が考えられます。


霊枢・五色篇には「白は寒となす」

霊枢・決気篇には「白色は…気血不足を主るなり…」

など、まさしくそのとおり綴られております。


更に面色白には

・面色淡白

・面色無光

・面色蒼白

などに分けられます。


同じ白でも、微妙に

ニュアンスが違ってくるのですね。



では、例を上げていきます。


①顔色が淡白でツヤがない。

 立ちくらみが多く、低血圧気味。

 眠りが浅く熟睡感がない。

 動悸がすることもある。


②今朝から寒気がして微妙に発熱があるが

 手足がよく冷える。顔色が青白っぽい。

 肩首が突っ張って痛み、軽い頭痛もある。


③顔色が白く光沢がない。

 倦怠感があり、動くと息が切れる。

 手足が冷えあがり、寒く感じる。

 尿の色が薄くて量が多い。


この辺りがよくみられるのではないかと思います。

では解説を…。



①…明らかに貧血っぽい症状ですね。

 そのとおり、血虚…血の不足によるものです。

 この場合は”ベーっ”と下瞼を裏返すと

 瞼が白っぽくなっている場合が多いです。

 血を補うような処置を施していきます。


②…これは一般的なカゼ引きですね。

 傷寒論でいうまさに”傷寒”です。

 風寒邪に晒されて、身体に冷えが入ってきている状態。

 寒邪の収斂作用により、肩や首、頭が痛むことがあります。

 これは発汗させて冷えを飛ばすような処置を行なっていきます。


③…これは温める気(陽気)の不足…つまり陽虚です。

 甚だしい場合は水分代謝も悪くなってしまって、

 尿が少なくなり浮腫みがきつく出る場合があります。

(この場合の浮腫みは押してもなかなか戻らないパターンが多いです)

 徹底的に陽気を高める処置を行い、身体を温めていきます。



これも一部の紹介で

他の要素もまだ考えられます。

ただ、これらは一般の方にもイメージしやすく

臨床上よくみられるかな、とも思います。


面色白に関しては、ただ”白っぽさ”を見るのではなく

皮膚に光沢があるのか(膏の載りがあるのか)?

ということも重要視していきます。


白くてもまだ明るさがあって潤いがある場合は

まだ正気がしっかりしており、

白くて枯槁(枯れた木のようにくすんでいる)なのは

正気が不足していている、

ということを一般的には示します。


この光沢というものは以前にも話したように

直観的に感じ取られる、うちから出る生き生きした色です。


舞妓さんなんかはもうお顔を真っ白に塗ってしまっており、

「顔色わかりませんやん!!」ってなると思いますが…

でも、なんだか生き生きとしているのは

直観的に感じ取られるはずです。


想像できるでしょう?笑


お化粧をしていても、人間の”正気”というものはやはり感じ取られる。


こういったように、うちから元気になって、

生き生きと健やかな皮膚、肌艶、あるいは気迫。


そういった変化を鍼灸 縁庵の鍼灸施術を継続していただけると、

実感していただける…と自負しておりますm(_ _)m


内からキレイに。

内からの美人を目指してみませんか?

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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