二十四節気『晴明』食養生

query_builder 2025/04/04
茨木_鍼灸東洋医学自律神経
二十四節気 晴明

ようやく桜が満開のところも増えてきましたね。

皆さまはお花見に行かれましたでしょうか?


今年は関西は開花が少々遅かったような印象でした。  


私は先日、京都へ行ってきたのですが…

残念ながら6分咲き、といったところでした。


桜は見頃ではありませんでしたが

久々の1日休暇でもあったので京都をブラリとしてきました。


インバウンド効果?で日本人より海外の方が多く、

ここは日本なのか??

と思うこともありましたが、良いリフレッシュになりました。


さて、前置きが長くなりましたが…

今回は「晴明(せいめい)」の食養生についてです。

2025年の晴明は4月4日から4月19日までの期間です。


この時季もこれまでに紹介した春の食材も活躍してくれます。


ただ年度が変わったばかりの変化の多い時季でもありますので…

知らず知らずに蓄積されるストレスを上手く発散させつつ

健康に過ごし、日頃のパフォーマンスに影響が出ないように

過ごしていきたいところですね。


では、行きましょう。


【晴明とは?】

晴明は「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の略で、

万物が清らかで生き生きと輝く時季を指し、

春の陽気が満ち、草木が芽吹き、花が咲き誇る頃とされています。


清明は中国の「清明節」とも関連し、

中国ではお墓参りや先祖を敬う行事が行われる祭日でもあります。


この風習は沖縄に18世紀中期に伝わったといわれ、

今日では沖縄の重要な節日の一つになっている。

当日、人々は父系先祖の墓参りに出かけ、

墓前に茶菓子などを供えて

半日を飲食しながら楽しく過ごすようです。


墓参りで楽しく?


と、疑問に思った方も多いかもしれません。

私も初めは耳を疑いましたが…

沖縄の友人も

「墓参りは亡くなった人も含めて家族で楽しく過ごすものだ」

と言っていました。笑


もしかすると地域差はあるかもしれませんが。


「沖縄のお墓は大きいから、前にブルーシートを敷いて…」


とのことでした。


もしかするとその習慣は「晴明節」が由来なのかもしれませんね。


さて、話が戻りますが…

桜が満開になり、本格的に春を感じながらも

新年度が始まり、環境の変化が多い時期でもあり、

様々なストレスを感じる人も多いでしょう。

そしてストレスが原因で自律神経が不調をきたし、

様々な症状が誘発されることが多いです。


そんな晴明は引き続きストレスに弱い肝の臓を労わりながら、

適度なストレスの発散、適切な睡眠状況が大事です。


そして食養生ですね。


【晴明の食養生】

春の旬の食材はいい働きをしてくれますので

是非、召し上がってください。  


《いちご》

ハウス栽培が普及して冬にも食べられるようになりましたが…

本来いちごの旬は

3月〜4月後半といわれております(品種にもよりますが)。

むしろ体を冷やす性質があるので、

寒い時季は食べ過ぎに注意です。

甘味と酸味により脾胃を支えつつ、

肝気を伸びやかにし、肺を潤してくれる作用があります。  


そんないちごのおすすめな食べ方が…


《いちご×ハチミツ》

ハチミツもいちごと同様に肺を潤し、

且つ喉や粘膜を保護する効果があるので

花粉や黄砂などから身体を守ってくれるため、

いちごとの組み合わせは良いです。

ヨーグルトに一緒に入れたり、

いちごを刻んで紅茶に入れ、ハチミツを垂らした

ストロベリーティー風もいいですね。


いちごはアレンジを効かせやすく取り入れやすい食材です! 因みにいちごを洗うときはヘタを取る前に洗いましょう。

ヘタを取ってから洗うと、ヘタを取った部分から

ビタミンが流れ出てしまう…と言われています。

ほんとかどうかはわかりませんが。笑


《アサリ(又はシジミ)》

どちらも鹹(かん)性で腎の潤いを補助してくれます。

※鹹:しおからい の意

肝気が強くなると相対的に肝の子である

下半身全般に関与する腎が弱ってしまう傾向にあり、

気が上逆しやすくなります(=気逆)。

気逆傾向だと逆上せや火照り、

イライラなど上部症状が起こりやすくなるため、

肝気を伸びやかにしつつ腎を補ってあげることも大事です。  


《アサリとトマトのパスタ》

腎に潤いを与えて熱を覚ますアサリ(シジミ)と

胃の熱を取って消化を促進するトマトは相性が良いです。

気温が上がってきた頃、熱がこもって夜が眠りづらい方や、

火照りや逆上せ傾向にある方におすすめです。

冷えすぎを防ぐために身体を温める作用がある

シソ(紫蘇)を足すとさらに良いでしょう。


後は春菊やクレソン、菜の花などのお野菜をサラダにしたり

おひたしにしたり…など

ちょっと独特な香りがあり、苦手な方も多いかもしれませんが…

この特有な香りは肝気を伸びやかにする効果があり、

苦味にはデトックス効果があります。


春の旬の食材は以前にも紹介していますので

是非、読んでください。

二十四節気『春分』食養生


年度が変わり、日々お忙しいかと思いますが…

少し、食事にも気を遣ってお身体を労ってあげてくださいね。


特に新社会人の方や転職した方、異動になった方は、

慣れない環境で覚えることにも時間を費やして

食事が適当になってしまいがちだったりしますので、

忙しいなと感じたときこそ、一度クールダウンして、

生活を見返してみて下さい。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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