コーヒーを“養生薬膳”に!西洋医学×東洋医学でみる健康的な飲み方

query_builder 2025/04/29
東洋医学自律神経
コーヒーと健康について

「毎日飲んでいるコーヒー、本当に体に良いの?」

「コーヒーって健康にいいって聞くけど…

飲みすぎは逆効果って本当?」

「カフェインの過剰摂取は良くないって聞いたけど…」

そんな疑問を抱いたことはありませんか?


コーヒーは今や私たちの生活に欠かせない存在ですが、

身体への影響を正しく理解している人は、

意外と少ないのではないでしょうか。


さらに、最近では

「コーヒーと頭痛の関係」についても注目されています。

頭痛にも触れていきたいと思いますので

気になる方は、まずはこちらの記事をご覧ください。

【春の頭痛】原因と対策|東洋医学・現代医学の視点から解説



実は私も、自分で挽いて飲むほど

コーヒーが大好きなのですが…

一時期、1日5杯ほど飲むような時期もあって

「本当にこれでいいのかな?」

と思った時期がありました。


今では1日基本的には1杯、

2杯目を飲むならデカフェで…

というようにしています。


すると、なんだか以前よりも

身体の調子が良くなった気がしました。


こういった経験もあり、

コーヒーの健康効果を科学的に知りたい、

さらに東洋医学の視点でも

自分の体に合った飲み方をしたい——。


そんな想いから、徹底的にリサーチして

まとめたのが今回の内容です!


ここでは西洋医学と東洋医学、

両方の視点からコーヒーを解析。

さらに、体質に合わせた

おすすめアレンジレシピもご紹介!


あなたにぴったりの飲み方を見つけて、

コーヒーを"健康の味方"に変えましょう!


コーヒー好きの方も、

健康に興味がある方も必見です。


【西洋医学的なコーヒーのメリット・デメリット】

ここでは簡単にメリット・デメリットを紹介します。

《メリット》

  • 覚醒効果で集中力アップ
    →カフェインが中枢神経を刺激し、眠気を抑え、注意力や反応速度を高めます。
  • 抗酸化作用で老化・動脈硬化リスク低下
    →コーヒーに含まれるクロロゲン酸などのポリフェノールが、体内の酸化ストレスを抑え、血管の健康維持に役立ちます。
  • 糖尿病リスク低下
  • 肝機能サポート
  • 便通改善
    →研究では、コーヒーを飲む習慣が2型糖尿病発症リスクを減らす可能性が指摘されています。
    また、肝臓を保護し、大腸の運動も促進されやすくなります。


《デメリット》

  • カフェイン依存・離脱症状(頭痛・イライラなど)
    →長期間多量に摂るとカフェインに依存しやすく、急にやめると禁断症状(頭痛、気分不安定)が起こることがあります。
  • 胃腸への刺激、胃痛や胃もたれ
    →カフェインや苦味成分が胃酸分泌を促進し、胃の粘膜を刺激して不快感を引き起こす場合があります。
  • 睡眠障害、動悸や血圧上昇のリスク
    →カフェインの覚醒作用により、夜の摂取は眠りを妨げたり、心拍数や血圧を一時的に高める恐れがあります。
  • 鉄分吸収阻害による貧血リスク
    →コーヒーに含まれるポリフェノールが、食事中の鉄分吸収を妨げる可能性があります。
    特に貧血リスクの高い女性は注意が必要です。


当院は初回は特に

丁寧に問診(カウンセリング)を行うのですが、

来られている患者さんでも

「それ、カフェイン摂りすぎでは?」

と感じる方は割といらっしゃいましたし、

実際に、それが原因となって

不調をきたしているであろう方もおられました。


カフェイン断ちを薦めていくわけですが…

そこで問題となるのが、ここにもあるような

離脱(禁断)症状。


そこで活躍するのが鍼灸施術です。


離脱症状を抑えながらカフェインを断つ、

あるいは減量していき、健康になるための

お手伝いをさせていただいきます。


カフェイン依存の方、割と多いです…。


では、コーヒーの性質を

東洋医学の視点でも見ていきましょう。


【東洋医学的なコーヒーの見方】

  • 性質:温性~微温性
    →コーヒーは体を軽く温める性質を持ちます。
    冷えを追い払うほど強くはないですが、常温~温かくして飲めば「冷えやすい体質」にも適度に働きます。


  • 味:苦味主体(わずかに甘味)
    →苦味には「気を下げる」「湿を取り除く」作用があり、心の熱を冷まし、体内の余分な湿気(むくみ・重だるさ)を軽減します。
    甘味はわずかなので、基本的には「引き締め・抑制」系の作用がメインです。


  • 帰経:心・肝・脾
    →コーヒーの作用は主に
    (精神活動)」
    (気の巡り・自律神経)」
    (消化機能)」に働きかけます。
     心=意識・精神を刺激し、
     肝=気滞を改善し、
     脾=消化吸収を軽く助ける
     こういった側面があります。


【効能】

  • 気を巡らせる(理気作用)
    →気滞によるイライラやモヤモヤ感を晴らし、精神をリフレッシュさせます。 
    朝の一杯が「やる気スイッチ」になるのはこのためだと考えられます。

  • 消食(消化促進)
    →胃もたれや食欲不振に、軽く刺激を与えて改善を助けます。
    ただし、胃が弱い人には逆効果の場合もあるのでご注意を。

  • 活血(血流改善)
    →血行促進効果もあり、肩こりや冷え、末端の血流不足などに軽いサポート効果が期待できます。


【注意点】

  • 陰虚火旺タイプは悪化しやすい
    →体内の水分が不足し、火照りや口渇がある人は、コーヒーの苦味によってさらに「熱」を強めることがあるため注意が必要。


  • 脾虚体質(胃腸虚弱)への負担
    →胃腸が弱い人(脾虚)は、コーヒーの苦味と刺激で消化機能がかえって低下し、胃痛・下痢などを引き起こすことも。


  • 心火旺盛な人は不眠・動悸リスク
    →もともと心に熱がこもりやすい体質の人は、コーヒーの興奮作用によって、不眠や動悸などの症状が強まるリスクがあります。


では、カフェインを90%以上除去したコーヒーである、

デカフェ(カフェインレス)コーヒーは

どのような立ち位置になるのでしょうか?


【デカフェコーヒー(カフェインレス)の東洋医学的考察】

  • 性質はやや穏やか(温性~平性)
    →通常のコーヒーに比べ、カフェインが少ない分、身体を温める力はマイルドになります。
    そのため「刺激が強すぎないコーヒー」として、胃腸や自律神経に優しく働きます。


  • 気を巡らせる効果は残るが、温める力は弱め
    →苦味成分による「気を巡らせる(理気作用)」効果はしっかり残っているので、モヤモヤ感や気分の停滞には役立ちます。
    ただし、温める作用が通常のコーヒーより落ちるため、冷えのある人は注意が必要です


  • 陽虚(冷え体質)の人は注意が必要
    →体を温める力が弱いため、もともと冷えやすい体質(陽虚)の人がデカフェを多量に飲むと、さらに冷えを助長してしまうことがあります。
    特に冬場や冷え症状が強い時期は、通常のコーヒーか、生姜やシナモンを加えたアレンジで補うのが理想的です。
    アイスコーヒーは極力避けましょう。


ここでアレンジコーヒーの話が出てきましたので、

体質別で見ていきましょう!


【体質別おすすめコーヒーアレンジ】

  • 気滞タイプ:カルダモンコーヒー(気巡り促進)
    →ストレスや気の滞り(イライラ、胸のつかえ)を感じやすい人におすすめです。
    カルダモンは爽やかな香りとともに、気を巡らせる作用があり、コーヒーの理気効果をさらに高めて、心身を軽く整えます。
    朝や、気持ちをリフレッシュしたいときに最適!


  • 脾虚タイプ:生姜コーヒー(胃腸温め)
    →胃腸が弱く、冷たい飲食でお腹を壊しやすい人向け。生姜は脾胃を温め、消化機能をサポートする働きがあります。コーヒーに少量の生姜を加えることで、冷えによる胃腸負担を和らげつつ、消化力アップが期待できます。
    冷え性の方、食後の一杯にもおすすめ!


  • 陰虚タイプ:デカフェ+蜂蜜(潤い補給)
    →乾燥肌、喉の渇き、ほてり感が気になる人向け。
    デカフェを選び、さらに「潤いを補う」蜂蜜をプラスすることで、陰液を補い、乾燥を防ぎます。
    秋冬や乾燥する季節の養生ドリンクにぴったり!


  • 陽虚タイプ:シナモンコーヒー(身体を温める)
    →冷え性、寒がりでエネルギー不足を感じる人向け。
    シナモンは強力な温陽作用があり、コーヒーに加えることで身体を芯から温め、血流を促進させてくれます。
    朝の冷えた体を目覚めさせる一杯におすすめ!


自分の体質に合わせて一工夫すれば、

コーヒーは単なる嗜好品ではなく、

日常の養生ドリンクに早変わりするかもしれません。


特に、カフェインによる頭痛や胃もたれに悩む方は、

デカフェやアレンジを上手に取り入れてみませんか?


どうせなら美味しく、健康的に飲みましょう!


【まとめ】
体質に合った一杯を選べば、コーヒーは日々の養生薬膳に変わります。

特にこんな方におすすめです。


  • ストレスや気分の落ち込みを感じる方(気滞)
  • 胃腸の弱りを感じやすい方(脾虚)
  • 乾燥肌やのどの渇きが気になる方(陰虚)
  • 手足の冷えがつらい方(陽虚)


コーヒー好きの方で

"なんとなく体調がパッとしない"
そのように感じる方にこそ…
体質に合ったコーヒーの活用法があることを

ぜひ、知ってほしいと思います。


今日から一杯のコーヒーを、

自分だけの"養生薬膳"に変えてみませんか?


まずは、ご自身の身体のことを改めて見つめ直し、

体質のチェックから始めてみましょう。


あなたに合ったコーヒータイムが、

健康と元気を育んでくれるかもしれません。


※ここでの紹介はあくまでも簡易なものなので、

 色々な症状(不調)が、がんじがらめになって

 よくわからない方はぜひ、当院へお越し下さい。

 東洋医学の視点でしっかりと見極め、

 健康へのサポートをさせていただきます。

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鍼灸 縁庵

住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402

電話番号:090-3890-4915

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