五臓六腑〜胃の腑〜
少々…更新が開いてしまいました…。
サボっていたわけではありません。笑
ちょっと事務的なことで手が混んでおりました…。
さて、前置きはおいといて…。
東洋医学の蔵象学と、西洋医学の内臓学の考え方の違いについて。
五臓六腑のお話。現在は六腑シリーズでこれまで『胆』『小腸』について綴りました。
『胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦』の六つの腑です。
今回は『胃の腑』について綴っていきたいと思います。
胃も西洋医学の胃と似通った面がかなり多いです。
でも、さらに東洋医学では面白い捉え方もしております。
そしてかな〜り重要視される臓器でもあります。
ということで…
早速いってみましょう。
【胃の腑 西洋医学の視点と東洋医学の視点】
さてさて、西洋医学では胃というものは…
・ペプシンという消化酵素によって
タンパク質をポリペプチドという水溶性の分解産物に消化する。
・ガストリンというホルモンを分泌させ、
ペプシンの前駆細胞であるペプシノゲンの分泌促進、
胃酸の分泌促進させて消化活動を活発にさせる。
・胃の蠕動(ぜんどう)運動によって食物を十二指腸へ輸送する。
十二指腸に入ると、背クレチンが分泌されて、
ガストリンの分泌を抑制することで消化活動が停止する。
大まかにいうとこのような感じです。
主に消化に関与していることがわかるかと思います。
これに関しては東洋医学も似たような見解を示しています。
黄帝内経・素問ー霊蘭秘典論篇
「脾胃者.倉之官.五味出焉.」
この分は以前に脾の臓の記事でも解説しましたが…
五味というのは、酸・苦・甘・辛・鹹(塩辛い)の5つの味を示します。
これは五臓にそれぞれ配当するわけですが…
つまりここでは五臓全てを養う、とも捉えることができ、
”五味出ずるなり”とは
摂取した飲食物が気血へ変化することを示しています。
そして身体エネルギーを輩出する大本なので
倉廩(≒倉庫)の官と名付けられるわけです。
臓と腑はそれぞれ表裏関係に関連しあっておりますが、
脾の臓と胃の腑は特に密接に関連しあっていると言えます。
難経・三十一難
「中焦者.在胃中脘.不上不下.主腐熟水穀.」
身体の中間部分には胃があり、上らず下らず…
というのは溜め込む、という意味ですね。
水穀=食物、を腐熟する…つまり消化する、ということです。
東洋医学では、胃は消化が主な働きであって、
吸収に関してはあまり関与しない…
と考えているようですが、東洋医学では先述したように、
胃こそが他の臓腑をも養っているという考えをします。
霊枢・五味『五蔵六府.皆稟氣于胃.』
五臓六腑が胃より気を与えられていることが記されています。
素問・五蔵別論『胃者.水穀之海.六府之大源也…
以養五蔵気.是以五蔵六府之気味.皆出於胃.変見於気口.』
胃は水穀の海(栄養の溜まり場)であり、六腑の源であると。
五臓の気も養って、五臓六腑の気は全て胃より出ている。
その変化は気口に見(あらわ)れます。
気口というのが、手の橈骨動脈のことを指します。
私がいつも脈をとっている部位ですね。
つまり…
私は脈診で五臓六腑の気の状態を伺っているのです。
これにより、身体内の状況や予後判断ができるわけですね。
だから、鍼を刺す前後、休憩後など逐一脈を確認しているわけです。
すごいんですよ…脈診って。
脈診の話についてもしたいのですが…
それだけで記事がいくつも書けちゃいそうなので(笑)
また別の機会に綴っていこうと思います。
【胃が身体の痛みに関与する】
タイトルのとおりですね。
小腸に腑でも出したように図で見てみましょう。
図:十四経発揮 経絡図より
胃が所属する経絡は、足陽明胃経(あしようめいいけい)と言います。
これは目の内眦(うちまなじり)から始まり、頬を下り、
顎を巡って頭へ向かうものと首へ向かうもので分岐します。
首から胸、腹、大腿前面、膝前面、下腿前面を下っていき、第2趾にまで至ります。
(よく見たらこの図…ちょっと間違えてるやん…笑)
また、顎を巡るなかで歯肉(特に上歯)にも影響してきます。
つまり、胃の腑に負担をかけることによって
膝痛、脚の不調や、歯茎の痛み、腫れなどの症状が出ることもあるのです。
胃への負担とはつまり…
飲食の乱れですよね。食べ過ぎ、飲み過ぎ、偏食…など。
首…喉の方にも影響するようで扁桃炎なんかにも一種、関与する場合もあります。
これらの不調を訴える方に対して、脈を診て、舌を診て、ツボを確認して…
「最近、食が乱れてませんか?」と尋ねると
「なんでわかったんですか?」「そういえば…」みたいなね、
やりとりは日常茶飯事です。笑
こうして臓腑を単体で考えるのではなく、
身体に全体との関連性で考えるのは…
やはり東洋医学は面白いなと思いますね〜。
ご自身で身体に不調が出てきた場合…
まずは最近の出来事や、行動を見返してみると…
案外面白い気づきにつながるかもしれませんね!
勿論、鍼灸施術で対応はさせていただきますが…
ご自身で予防できそうなものはどんどん予納していきましょうね~。
鍼灸 縁庵
住所:大阪府茨木市永代町6-19 近藤ビル402
電話番号:090-3890-4915
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